暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12戦天凍らすは涙こぼす天使〜Ghost of Princess〜
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べた。

「ストラーダ!」

≪Speer angriff≫

“ストラーダ”のヘッドブースターと石突のリアブースターから、彼の魔力光である黄色の魔力が噴射される。軌道の読める一直線の突撃だが、それを圧倒的な速度でほぼ回避不可の一撃と成した。
グラナードは思考を巡らせることも出来ずに、ただ回避するという本能のみで横に跳んだ。しかし間に合わない。このままでは直撃を受けることとなる。だがそれを覆すのがグラナードの相棒ラギオンだった。

――煌々たる天蓋の天満月(あまみつき)――

フリードリヒを駆るキャロへと放たれる白の円環。フリードリヒの瞬発速度では回避できないほどの速さ。エリオは強引に両足で地面を蹴って軌道を上空のラギオンへと変更した。グラナードはエリオの咄嗟の判断に「ほう」と感嘆の声を上げる。

「させるかぁぁぁぁぁ!」

“ストラーダ”がキャロに向かって放たれていたラギオンの攻撃に向かって振るわれる。そして衝突。円環の迎撃を行ったエリオが大きく弾き飛ばされた。

「エリオ君!」

エリオのおかげで円環を受けずに済んだフリードリヒが、落下し始めたエリオを救うべく空を翔ける。そしてキャロはなんとかエリオを抱き留めることに成功。

「痛たた。なんて威力なんだ・・・」

「大丈夫エリオ君!?」

「大丈夫、問題な――っ!」

エリオがキャロに答えている最中にフリードリヒから飛び出し、接近して来ていたラギオンへ向かって“ストラーダ”を振るう。中央へと吸い込まれるように斬撃が振るわれ、直撃。ガキイィィィンッ!という金属音が鳴り響く。
エリオは手応えの無さからすぐさまラギオンから離脱し、空中で再度“ストラーダ”のブースターを点火させ、当初の予定通りにグラナードへと突撃した。本来の標的であるグラナードを倒すことで、ラギオンの動きを制止させようと判断して。

「動きは良かったが、今のままじゃラギオンは落とせねぇよ」

グラナードは振り上げた右腕を勢いよく下ろし、ラギオンへと砲撃命令を出した。ラギオンはエリオの一撃などなんてことは無いと示すように中央部を発光させる。

「フリード、ブラストレイ!」

キャロの指示と共にフリードリヒが火炎砲撃を放つ。砲撃が放つ前にフリードリヒの一撃を受けたラギオンがよろめく。

「チッ。(さすがに格が落ちているとはいえ竜の一撃。元が“同族”の攻撃には、現役のラギオンでも受けちまうか)やりやがったな」

エリオもキャロもそのラギオンの様子に呆然としてしまっていた。威力としては明らかに先程のエリオの一撃の方が上だった。それなのにフリードリヒの一撃でラギオンは確かによろめいた。

「いけるかもしれない『キャロ、そのままフリードで攻撃を!』」

「『うん!』フリ
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