暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12戦天凍らすは涙こぼす天使〜Ghost of Princess〜
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す。
“ヴォルフラム”を視界に入れたなのはとフェイトは絶句した。ここ地上からでもハッキリと判るほどに“ヴォルフラム”は襲われていた。襲っている相手は“4番艦”ではない。すでに“4番艦”はグラナード隊・アマティスタ隊・アグアマリナ隊を回収するために降下を始めていた。“ヴォルフラム”へと攻撃を続けている閃光。なのは達はそれが何か判った。

「あの女の子・・・!」

「艦が撃沈される前に助けに行った方が賢明だと思うぞ」

なのはとフェイトはハッとして、急いでカルド・イスキエルドへと戻したが、「逃げられた・・・!」ようだ。フェイトが悔しげに周囲を見渡すが、もうどこにも彼の姿が無かった。なのははすぐに意識を切り替え、フェイトに「助けに行かないと!」と焦り気味に告げた。もちろんフェイトもそれに「うん!」と強く頷いた。そしてなのはとフェイトは、トパーシオに襲われている“ヴォルフラム”へと全力で向かった。

・―・―・―・―・―・

「さて、と。エルジア紛争も何とか鎮圧できたことだし、オレらもこれで帰らせてもらわ」

グラナードは背伸びをしながら、少し離れた場所のエリオとフリードリヒに跨るキャロへとそう告げる。もちろんそれを許すわけもないエリオは、第二形態(フォルムツヴァイ)・デューゼンフォルムとなっている“ストラーダ”の矛先をグラナードへと向ける。

「協力はここまでです。テスタメント幹部グラナード。あなたを逮捕します」

「・・・本作戦のリーダーであるトパーシオから、こう指示を受けてんだ。“帰還を妨害された場合のみ特務六課との交戦を許可する”って・・・さ!!」

グラナードが両腕を広げたのを合図としたのか、彼の背後にラギオンが舞い降りる。中央部の円環が徐々に回転していき、キンコンと美しい音色のようなものが周囲に流れ始める。

『キャロ、僕がグラナードを倒す。キャロとフリードにはラギオンを押さえてもらいたいんだ』

『うん、判った。八神司令の言っていた対抗策だね』

ここに来る直前の会議ではやてが言っていたことを実践することを選んだエリオとキャロ。グラナードとラギオンを引き離せば勝てるかもしれない、という作戦だ。フリードリヒに跨ったキャロが上昇するのを見たグラナードは、エリオから視線を逸らすことなく警戒する。

「我が乞うは、疾風の翼。若き槍騎士、駆け抜ける力を。猛きその身に、力を与える祈りの光を・・!」

≪Boost Up. Acceleration. Boost Up. Strike Power≫

「ツインブースト、スピード&ストライク!」

キャロが速力強化と打撃力強化の魔法をエリオと“ストラーダ”に付与させる。グラナードのフードに隠れた瞳が細められ、「事前情報通りだな」と小さく囁いて笑みを浮か
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