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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
神明裁判 A
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湖札が落ち着いてから、話し合いは再開される。
「とりあえず、湖札さんのお兄さんが開催したギフトゲームは気になりますが・・・今現在、問題はないものとして話を進めましょう。」
そう言っているリンのギフトカードに浮かぶのは、『裁くべき悪』。
殿下やアウラ、グライアにマスクウェルのギフトカードにも同じ文字が浮かんでいる中・・・
《兄さんは、どうして・・・》
湖札が見ているギフトカードには、『裁くもの』と浮かんでいる。
つまりは、今回のゲームにおいて湖札は主催者側のプレイヤーに、残りのメンバーは参加者側のメンバーにカウントされているのだ。
「では、まず私からいいかね?」
「・・・なんでしょう?」
マクスウェルが発言を求めたのを警戒しつつ、リンが発現を許可する。
「何、増援が来た、という話だ。」
その一言で、その場にいるマクスウェル以外の全員が息を呑む。
ジンは、この場に新たな敵が増えることに対して。
残りのメンバーは、自分達を監視する役目を持つヤツが増えることに対して。
「・・・どんな方が、来たのでしょうか?」
「私の親友だよ。」
《えー・・・》
湖札はその発言に対して、心の中で不満をもらした。
湖札も女性であり、コイツがウィラに対してしてきたことは知っている。
そんな性格のヤツと親友をしていられるなど・・・一体、どんなのが来たのやら、と心配になったのだ。
そして同時に、まだ見ぬ被害者に対して同情の念を向けた。
「そろそろ来ると思うのだが・・・お、来た来た。」
マクスウェルが空を見上げて、そういった。
つられて他のメンバーも空を見上げて・・・蝶のような羽を羽ばたかせ、こちらへと向かってくる人影が見える。
その姿は、神々しく素敵なものであるのだが・・・油断してはならない。
相手は、このマクスウェルと親友となれるヤツなのだから。
「こちらだ、我が親愛なる友よ!」
そして、そんなヤツに対してマクスウェルは声を張り上げ、
「おお、そこにいたか、我が親愛なる友よ!」
そいつもまた、近づいてきながら声を張り上げた。
この瞬間には、四人の中にあった『性格は真反対なのに馬が合う』という可能性は消え、『単なる同類』であるとの烙印を押された。
「どうだい、君は運命の花嫁を娶る事が出来たのか、マー君よ。」
「「「「「マー君!?」」」」」
五人がついその呼び方に突っ込みを入れてしまったのは、仕方のないことだろう。
「いや、ダメであった・・・」
「そうか・・・だが、気にすることはない!あれだ、ツンデレというヤツだ!」
「ツンデレ・・・なんだ、それは?」
「好きな相手には、ついツンツンとした・・・尖った態度を取ってしまうことだ。」
「おお・・
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