暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep11絆の魔法〜The Reviving bonds〜
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ながらも構えを見せ、ティアナも“クロスミラージュ”の銃口をアマティスタへと向ける。迷いを見せるスバルとティアナを見つめるアマティスタは笑みを零し、「優しいのね」と嬉しそうに呟いた。
「あなた達には悪いけど、ここで捕まるわけにはいかないの。アマティスタ隊、他の2隊と合流してスキーズブラズニルへ帰還しなさい」
背後に控えていたアマティスタ隊にそう指示し、アマティスタもしっかりと構えを取る。ティアナがアマティスタ隊を逃がさないために、「ダメ、逃がさない!」と、射撃魔法クロスファイアシュートによる威嚇射撃を放った瞬間、どこからともなく放たれてきた黄色の魔力弾がティアナの魔力弾を全弾迎撃した。
「っ!!」
「銃剣使いのテスタメント・・・!」
撤退を始めたアマティスタ隊の行く手の奥から1人の白コートが現れる。白銃と黒銃を携えた銃剣使いことアグアマリナだ。白銃の銃口をティアナに向けたままゆっくりとアマティスタの隣へと並び立った。
『スバル・・・いくわよ』
『ティア・・・でも、やっぱり・・・』
『解かってる。だけどあたし達の仕事よ。管理世界に混乱をもたらす武装組織テスタメント。放っておくわけにはいかないのよ』
ティアナが念話でスバルへと指示を出すが、スバルはやはり未だに戦うことを迷っていた。それはティアナも同じ。敵とはいえ戦うにはアマティスタは優し過ぎた。救助活動中は民間人を何度も励まし、敵であるスバルとティアナにも気を回す。女性だからだろうか。スバルとティアナはアマティスタに“母”を感じていた。
【アグアマリナ、あの子たちは優しい、だからああして迷ってる】
【はい、そうですね。(ティアナも優しく、そして立派に成長してくれたな)】
【でも・・・】
【まだ捕まるわけにはいきませんね】
アマティスタとアグアマリナが、スバルとティアナに向けて強烈な戦意を叩きつける。
「スバルッ!!」
「っ! ウイング・・・ロードッ!!」
スバルの足元から水色の魔力で構成された帯状魔法陣による道が付近一帯に張り巡らされる。ティアナはそれを確認し、周囲にオレンジ色のスフィアを複数展開した。
「クロスファイア・・・シュート!」
一斉にアグアマリナとアグアマリナへと複数の魔力弾を放った。ティアナの魔力弾一斉射撃と同時、スバルがウイングロードではなく地上での疾走を開始し、アマティスタとアグアマリナへと突撃していく。
「ぬるい。この程度じゃ僕たちを捕まえようなんて無理な話だ」
「っ! 今のが全力、本気だと思わないでください・・・!」
アグアマリナは先程と同様に白銃から自分に迫る数だけの魔力弾を発射、相殺していく。ティアナはその精密過ぎる射撃に驚嘆しながらも再度スフィアを展開し、
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