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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9テスタメント対策部隊『特務六課』〜The 6th Extra Force〜
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る。狙いは正確。アマティスタの動きを邪魔しないように撃ちこまれる。
それぞれが管理局員を一蹴し、悠々と“レジスタンス”と合流する様が映し出される。そして“テスタメント”の幹部たちはポケットに手を突っ込み、何かを取り出した。

「帆船のおもちゃ・・・?」

なのはが呟く。“テスタメント”の幹部たちが取り出したのは帆船の模型だった。それを空高く放り投げ、キーワードを口にした。

『目醒めの刻。スキーズブラズニル!』

蒼の光が発せられたと同時にモニターが激しいノイズに乱れる。次第に蒼の光が収束していき、モニターのノイズも治まる。そしてモニターに映るその光景に、なのは達はまたも絶句するしかなかった。

「これって、まさか!」

「み、見たことあります。ルシルさんとシャルさんの記憶の中で・・・」

モニターに映るのは巨大帆船“スキーズブラズニル”。それはかつてルシリオンとシャルロッテに見せてもらった2人の真実(きおく)の中で出てきた、アースガルド同盟軍の有する巨大戦艦だった。

「こんなものまで持ち出せるんか、ルシル君は・・・!」

ミッドチルダ南部でも同様に“巨大帆船スキーズブラズニル”が現れたとの目撃情報はあった。だがそれを捉えた映像が無かった。リインフォースの放ったアイゼンゲホイルの影響の所為だ。ジャミング効果もあるその魔法によってサーチャーが機能しなかったのだ。そして“テスタメント”と“レジスタンス”が合流を果たし、その姿を消してく場面に変わる。

「これは本格的にまずいな。再誕神話時代の戦艦となると、やっぱり神秘いうんがあるんやろね」

はやての口にしたある単語に、口にした本人であるはやてを含めた全員が言葉を失うほどに衝撃を受けた。“神秘”。現代の次元世界には無い力。その単語1つで複雑なパズルが組み上がっていく感覚を全員が得ていた。
早く気付くべきだったとなのは達は思った。ルシリオンがこの世界にいる時点で真っ先に思い出すべき単語であることを。はやてがコンソールを操作して、再度、各管理世界に姿を現した“テスタメント”達の戦闘シーンをモニターに映し出した。

「グラナードのラギオン。カルド隊のゼルファーダ」

「フェイトさんとシグナム一尉とヴィータ教導官の攻撃が入らなかった理由が神秘によるものなら納得がいきますね」

映し出された異形の存在、ラギオンとゼルファーダ。今ある謎に神秘というピースを当てはめていく。

「リインフォースさんもラギオンもゼルファーダも、全部ルシル君の使い魔かもしれない」

「エインヘリヤルでしたっけ。ルシルさんの使い魔は」

「カルド隊の命令より、ルシルさんの命令でゼルファーダは還りました。決めつけるの早いかもしれないですが、それで間違いないかもしれませんよ」

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