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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9テスタメント対策部隊『特務六課』〜The 6th Extra Force〜
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スはたぶん私のことを憶えとる。だったら話をするまでや。そして今度こそその手を離さへん。必ず守ってみせる」
はやての目にはリインフォースと戦ってでも話をするという決意と覚悟が表れていた。なのは達ははやての瞳に宿るその決意と覚悟を察し、自分たちもその手伝いをすることを決意し、頷いた。
「・・・次は北部で起こった戦闘や」
流れる映像は、昨日ミッドチルダ北部に現れた“テスタメント”幹部のカルド隊の3人。そして場面は、現在治療中で席を外しているシグナムとヴィータと、“テスタメント”幹部カルド隊との戦闘へと入る。
「召喚魔法陣。召喚士・・・?」
「ゼルファーダ・・・。生物なんですか? これは・・・?」
カルド隊の足元に生まれた大きな赤紫の召喚魔法陣を見たキャロがそう呟いた。エリオはモニターに映るカルド隊を飲み込んだ闇色の炎を見て戦く。明らかに危険な存在だと理解できたからだ。
「なに、この人たち・・・怖い・・・」
キャロがそう怯えた直後、戦闘開始してすぐにカルド隊が告げたその目的が流れる。“闇の書”、“守護騎士たちによる殺人”、“復讐”。カルド隊の口からは物騒なキーワードばかり出てくる。事情を知るなのはとフェイトは何も言わずに沈黙を貫く。
スバル達とて“闇の書事件”のことは多からず知ってはいた。六課時代に少しばかり話を聞いたからだ。しかしその全容を知っているわけではない。
「ホンマは機密なんやけど、みんなには知ってもらわなアカンと思うんや」
はやてが語る“闇の書事件”の全容。はやてと出逢う前の守護騎士たちが犯した様々な罪。はやてと出逢ってからの守護騎士たちの過ごした時間。“闇の書”。本当の名を“夜天の魔導書”と呼ばれる魔導書の終焉。はやて達の未来を守るために、初代リインフォースが自らの終焉を選択し逝ったこと。それからの八神家のこと。はやては語れることを全て語った。
「これが、今までみんなに黙っとった真実や」
はやてがそう締めくくった。スバル達は何も言わず、ただはやてから語られた話を頭の中で反復していた。そして1つの答えを出した。
「八神司令たちは十分に罪を償ったじゃないですか。確かにシグナム一尉たちの犯した罪は許されないことだけど、それでも今は立派な人たちです」
スバルの言葉に頷くティアナとエリオとキャロ。決して許されることのない罪を今も背負って、平和のために戦い、懸命に生きている守護騎士たち。だから復讐によって殺されることなんてない、とスバル達は言う。死ぬことで罪から逃れるより、罪を背負って生き続けることの方が重く楽ではない償い方だ。それが判るからこその今の八神家だった。
「だから僕たちは今までどおりですよ、八神司令。これからも八神司令たちのことを好きで居続けます」
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