暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9テスタメント対策部隊『特務六課』〜The 6th Extra Force〜
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高町家の玄関前で、なのはとフェイトとヴィヴィオが話をしていた。

「それじゃあヴィヴィオ。なのはママとフェイトママ、ちょっとの間出張に行ってきます」

「うん。ルシルパパと・・・戦いに行くんだよね・・・?」

「・・・うん。今のルシルのことを知るために、やっぱり戦うことになるかもしれない。ううん、まず戦うことになる。だけど、だけど必ず連れて帰るつもりだよヴィヴィオ」

朝早くになのはの元へとはやてから連絡があった。脅威対策室から“テスタメント”対策部隊・“特務六課”の編成命令が来た、と。聖王医療院から近いここ高町家に泊まりに来ていたフェイトにもそれが伝えられた。

「本当に? 本当にルシルパパも一緒に帰ってこられる・・・?」

正直なのはとフェイトにもそれは判らない。何しろルシリオンの現状が何1つとして判らない状態だ。連れ帰ることが出来るのか。今回も何かしらの契約で世界に呼ばれたのか。ルシリオンに関しては全てにおいて状況不明だった。

「大丈夫。絶対にルシル君を連れて帰ってくるよ」

「今度こそ、きっと。ママ達と一緒にヴィヴィオのところに帰ってくるよ」

なのはとフェイトは確約できない約束をヴィヴィオとした。してしまった。しかし、約束したからにはどんな手を使ってでも連れ帰る、と2人は決意する。5年前のようにヴィヴィオを悲しませないと。

「それじゃもう行く時間だから。ヴィヴィオ、いってきます」

「ヴィヴィオ。いってきます」

「いってらっしゃい! なのはママ! フェイトママ! ルシルパパと一緒に帰ってきてね!」

ヴィヴィオに見送られながらなのはとフェイトは往く。“テスタメント”を止めるため、ルシリオンを連れ戻すために。

・―・―・―・―・―・

幾つもの長テーブルが並べられたここ第5会議室になのは達の姿があった。今、ここ第5会議室には各部署から招集された元“機動六課”の前線メンバー達が居る。その全員が沈痛な面持ちをしており、第5会議室に漂う空気は激しく重かった。静寂を打ち破るかのようにはやてが声を発する。

「今日は突然にも関わらず集まってもらってごめんな。集まってもらった理由は他でもない。今朝送った招集命令通りや。脅威対策室からのテスタメント対策部隊を任された。私に、みんなの力をまた借してほしい」

はやては立ち上がって、1人ひとり見回していく。なのは、フェイト、スバル、ティアナ、エリオ、キャロの6人を。それぞれがはやての言葉に力強く頷いて応える。それを見たはやては「おおきにな」と感謝を述べた。

「早速やけど本題に移させてもらうわ。状況はあまり良うない。もう知っての通りやと思うけど、反時空管理局組織テスタメントとレジスタンスが合流した」

はやてはテーブルで囲まれたモニター
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