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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9テスタメント対策部隊『特務六課』〜The 6th Extra Force〜
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「ルシルが魔法や能力・武器を複製したと同時に、その使用者の複製を使い魔とする力。ルシルは初代リインフォースの魔法を複製してたはずだよ、はやて」
ラギオンとゼルファーダがルシリオンの使い魔、“異界英雄エインヘリヤル”なら、もちろん神秘を有しているはず。それならあの異常な強さにも納得が出来ると全員が思った。しかしそれと同時に思い知る。相手は神秘を有する集団で、こちらにはそれに対抗する術が無いと。この推測が当たっていれば、敗北は必至だということに。
「諦めるんは早いよ、みんな。どちらもまだどうにか出来る。グラナードとラギオンを引き離すことが出来ればまだ勝機はある。そしてゼルファーダ。カルド隊がゼルファーダを召喚する前にカルド隊を落とす。ルシル君も言うてた。“ゼルファーダがいなければ何もできない”って。これはかなり無茶がある策やけど、絶対に無理な話やないはずや」
はやてが苦し紛れに出した策だったが、それが実現不可能な策ではないことが判るなのは達。なのは達も沈んだ気持ちを何とか出来るという前向きな気持ちへと切り替える。
「そうだね、まだ諦めるのは早い」
フェイトが全員を見回す。
「逆に言えば、ルシルさんをどうにか出来れば勝てるってことですし」
「ティアさんの言う通り僕たちの推測通りなら、確かにそれで僕たちの勝ちに出来ますね」
ティアナの言葉にエリオも賛同した。優先順位が決定したことで、為すべきことが判りやすくなった。何としても最初にルシリオンを捕まえる。まずはそれからだと。モニターに今日までのルシリオンの行動が映し出される。まず映し出されたのは本局での戦闘だ。
「本局では飛行せずに跳躍と走行だけの移動。それでもフェイトさんとクロノ提督の動きに対応出来ていますね」
「魔力弾や魔力刃、魔力流による攻防。使われた属性は今のところは炎熱だけ」
「それでも防御力や反応速度はやっぱりすごいです」
キャロが、フェイトとクロノの同時攻撃を受けきり、迫るプラズマランサーを真っ向から魔力で構成された大鎌で迎撃していくルシリオンを見て驚嘆する。
「でもやっぱりルシル君はおかしい。ちゃんとした魔術を使う形跡が全く見られない」
本局でのフェイトとクロノとの戦闘で得られた情報。そして次は南部海上でのはやてとの戦闘シーンが映し出される。
「ミッドとカルナログを襲った散弾砲はルシル君のもので間違いないね」
「魔術のようだけど、でもこれはまだ魔法の域かな・・・? 魔術だったらこんなにも簡単に迎撃できるわけないし・・・」
なのは達は知らない。昨日と2日前にルシリオンが放った次元跳躍散弾砲撃ペカド・カスティガルと呼ばれる散弾砲が本当の威力ではなかったことを。
「今回はちゃんと飛行してるけど、でも
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