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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9テスタメント対策部隊『特務六課』〜The 6th Extra Force〜
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夕日が地平線へと沈もうとしている時間、8隻の巨大帆船“スキーズブラズニル”が、黄昏の空をゆっくりと翔ける。その8隻の甲板上には無数の人がたむろしている。
“テスタメント”幹部によって様々な管理世界で回収された“レジスタンス”達だ。自分たちが乗る帆船に巨大さに驚愕している者、知り合いの“レジスタンス”を見つけては肩を抱き合っている連中もいる。
その8隻の後方からゆっくりと近付いてくる新たな巨大帆船。それに気付いた“レジスタンス”達は指を差しては口々に「アレを見ろ!」と叫んでいる。
次第に細部まで視認できるようになったその帆船を見た彼らは、自分たちが乗る“スキーズブラズニル”より大きく、心を魅了する美しさを有するその帆船に畏怖と敬意を抱いた。その巨大帆船の名は“フリングホルニ”。“テスタメント”幹部が旗艦とする帆船だ。
『ようこそレジスタンスの諸君。我々が反時空管理局組織テスタメントだ。私はテスタメントのナンバー2・ディアマンテという。諸君たちに会えて嬉しいぞ。今日は我らが指導者・ハーデが不在のため、私が君たちレジスタンスを歓迎しよう』
それぞれの“スキーズブラズニル”の甲板に巨大モニターが展開され、ディアマンテが“レジスタンス”に向けて声明を出した。
『さて、我々の目的は管理局の現体制への異議の申し立てだ。本日、正午に流した我々の声明を聞いてもらっていることを前提として話を進めさせてもらおう。これより1ヵ月間、我々は独自で次元世界に蔓延る事件を解決していく。そして管理局に示してやるのだ。魔導にだけ頼っている貴様らのやり方でない方法で世界を救ってやったぞ、と』
それを聞いた“レジスタンス”は暫し沈黙し、ディアマンテの言葉を理解出来た瞬間に「おおおおおお!」と雄叫びを上げた。
『君らが手にする武装はすでに用意してある。そして任務地において、君らはそれぞれ幹部たちについてもらうことになる。どの幹部についていってもらうかはこれより決める予定だ。それでは明日より行動開始だ。今日は艦内に用意してある部屋で各自好きに過ごしてくれたまえ』
ディアマンテがそう締めくくり通信を切った。“レジスタンス”は興奮冷め止まぬまま各々艦内へと入り、身体を休めることにした。
・―・―・―・―・―・
会議室に置かれている円卓に座っているのはグラナードとサフィーロ――ルシリオンの2人のみ。他の幹部たちはすでに各自の部屋へと戻っている。
「あ〜あ、やっぱりオレの危惧したとおりになったわけだ」
「ああ、ヴォルケンリッターを見て、カルド隊が見事に暴走した」
グラナードは頬杖をつきながら苦笑している。それに応えるのはルシリオンだ。心底呆れたかのように溜息を吐いている。
「それで? カルド隊は今どうしてんだ?」
「船底
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