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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6青き空は怨嗟の業火に燃えて 〜Avenger's Judgement〜
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度ヴィータへと突撃しようとした。が、真下から空色の砲撃が迫り、彼を襲った。咄嗟に回避はしたが、兜から伸びる真紅の長い羽根飾りが砕け散る。
「セレス!?」
「逃げて、ヴィータ!」
今のセレスは灰色の髪をシニヨンし、黒色のインナースーツには彼女の好きなケルト十字と二対の翼の刺繍が施され、その上から白のテールコート。白の袖なしインバネスコートを羽織り、両手には白銀の籠手、白のズボン、黒のロングブーツには白銀の装甲がついている騎士甲冑姿だ。セレスが手にするのは幅の広い大剣。アームドデバイスだ。
「バカッ! セレス! 来るんじゃねぇ!」
「シュリュッセル!」
≪Explosion≫
「おおおおおおおおッ!!」
鍵と言う意味を持つ彼女のデバイス、“シュリュッセル”はカートリッジを2発ロードし、強化フェアシュテルケンの魔法を発動する。セレスは唯でさえ強力な自らの攻撃力をさらに増加させることで、友達を傷つけたデレチョを手加減なしで撃墜するために動いた。
「邪魔立てするな!」
――憎悪は何者にも消せず――
・―・―・―・―・―・
「邪魔をしないでもらおうか、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」
「そうはいかない! お前たちに聞きたいことがあるから!」
フェイトとカルド・イスキエルドの熾烈な空中戦が始まった。黄金に輝く雷光の刃と砲撃、闇色の炎の刃と砲撃が交錯し、互いを撃墜せんと澄み渡る青空で吼える。
「ルシル・・・、ルシリオンがテスタメントにいる理由だ!!」
≪Haken Saber≫
黄金の雷光で構成された魔力刃が放たれる。イスキエルドは迎撃するのも面倒といった風に回避行動をとった。だが自動誘導性能を持つその
魔力刃
(
ハーケン
)
はしつこくイスキエルドへと追い縋る。
――慈悲すら許さぬ業火――
イスキエルドは大きく身体を反らし、大剣を槍のように突き出した。すると刀身に纏っていた闇色の炎が螺旋状の槍となって、黄金の魔力刃を掻き消した。
≪Sonic Move≫
フェイトは高速移動魔法を使い、一瞬にしてイスキエルドの背後を取った。ハーケンフォルムの“バルディッシュ”から伸びる鎌状の刃が振り下ろされる。
≪Haken Slash≫
「その程度では俺たちの憎悪は消せないんだ・・・よっ!」
タイミングとスピードからして間違いなく回避と防御不可だったフェイトの一撃を、振り向きもせずに大剣で受け止めた。さすがのフェイトもこれには目を見開いた。
≪Sonic Move≫
――破滅へと至る怨嗟の衝動――
考える前に急いでイスキエルドから距離を取ったその瞬間、彼の背から闇色の炎が吹き荒れる。もう少し離脱するのが遅ければ、フェイトは間違
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