暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6青き空は怨嗟の業火に燃えて 〜Avenger's Judgement〜
[8/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
度ヴィータへと突撃しようとした。が、真下から空色の砲撃が迫り、彼を襲った。咄嗟に回避はしたが、兜から伸びる真紅の長い羽根飾りが砕け散る。

「セレス!?」

「逃げて、ヴィータ!」

今のセレスは灰色の髪をシニヨンし、黒色のインナースーツには彼女の好きなケルト十字と二対の翼の刺繍が施され、その上から白のテールコート。白の袖なしインバネスコートを羽織り、両手には白銀の籠手、白のズボン、黒のロングブーツには白銀の装甲がついている騎士甲冑姿だ。セレスが手にするのは幅の広い大剣。アームドデバイスだ。

「バカッ! セレス! 来るんじゃねぇ!」

「シュリュッセル!」

≪Explosion≫

「おおおおおおおおッ!!」

鍵と言う意味を持つ彼女のデバイス、“シュリュッセル”はカートリッジを2発ロードし、強化フェアシュテルケンの魔法を発動する。セレスは唯でさえ強力な自らの攻撃力をさらに増加させることで、友達を傷つけたデレチョを手加減なしで撃墜するために動いた。

「邪魔立てするな!」

――憎悪は何者にも消せず――

・―・―・―・―・―・

「邪魔をしないでもらおうか、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」

「そうはいかない! お前たちに聞きたいことがあるから!」

フェイトとカルド・イスキエルドの熾烈な空中戦が始まった。黄金に輝く雷光の刃と砲撃、闇色の炎の刃と砲撃が交錯し、互いを撃墜せんと澄み渡る青空で吼える。

「ルシル・・・、ルシリオンがテスタメントにいる理由だ!!」

≪Haken Saber≫

黄金の雷光で構成された魔力刃が放たれる。イスキエルドは迎撃するのも面倒といった風に回避行動をとった。だが自動誘導性能を持つその魔力刃(ハーケン)はしつこくイスキエルドへと追い縋る。

――慈悲すら許さぬ業火――

イスキエルドは大きく身体を反らし、大剣を槍のように突き出した。すると刀身に纏っていた闇色の炎が螺旋状の槍となって、黄金の魔力刃を掻き消した。

≪Sonic Move≫

フェイトは高速移動魔法を使い、一瞬にしてイスキエルドの背後を取った。ハーケンフォルムの“バルディッシュ”から伸びる鎌状の刃が振り下ろされる。

≪Haken Slash≫

「その程度では俺たちの憎悪は消せないんだ・・・よっ!」

タイミングとスピードからして間違いなく回避と防御不可だったフェイトの一撃を、振り向きもせずに大剣で受け止めた。さすがのフェイトもこれには目を見開いた。

≪Sonic Move≫

――破滅へと至る怨嗟の衝動――

考える前に急いでイスキエルドから距離を取ったその瞬間、彼の背から闇色の炎が吹き荒れる。もう少し離脱するのが遅ければ、フェイトは間違
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ