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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6青き空は怨嗟の業火に燃えて 〜Avenger's Judgement〜
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散らすカルド。カルド・イスキエルドと報復せし復讐者の右腕カルド・デレチョは顔を見合わせ・・・
【カルド・デレチョ、了解】
【カルド・イスキエルド、了解】
静かに告げた。彼ら2人もまた、守護騎士に憎悪を抱いているのは確かだった。それを再確認し、2人は命令違反になろうとも殺害前提の戦闘を行うことを決意した。
それから約30分後。タイムリミットまで残り半分となったとき、接近してくる魔力反応を感じ取った。数は多い。数人程度ではない。10人は明らかに超えている。
【ん、地上部隊か? さすがにこれだけのレジスタンスの大移動は完全に隠しきれなかったか・・・】
【まあいい。どうせ空を飛べない連中だ、空襲すればそれで終わるはずだ】
カルド・デレチョの索敵範囲内に入った魔導師反応の数から地上部隊と断定し告げる。カルドは地上部隊は基本的に飛行魔法を使えない魔導師が多いことを知っているため、大して焦ることなく対処法を考える。
【レジスタンスの集結を急がせます】
カルド・イスキエルドは眼下を移動する“レジスタンス”をある地点へと急がせるために地上に降りて行った。
【その間、俺たちは地上部隊を足止めする。カルド隊、交戦開始だ】
【交戦開始、了解】
カルドとカルド・デレチョが二手に分かれようとしたとき、2人はハッキリと感じ取った。復讐するべき怨敵である守護騎士の存在感がこちらに向かってくるのを。
「は・・ははは・・・ははは、来た・・・・来た来た来た来たァッ! 見える、見えるぞ! 奴だ、奴らだ! 俺たちの人生を狂わした化け物どもだ!」
カルドは歓喜の声を上げる。2分の1の確率である賭けに勝ったことが嬉しかったのだ。
【カルド・イスキエルド! レジスタンスなんぞは全て後回しだ! まずはヴォルケンリッターを根絶やしにする! カルド隊、己が心に復讐の業火を燃え滾らせ、憎きヴォルケンリッターを最大戦力で処断せよ!】
【【了解!】】
ミッドチルダ北部の廃棄都市区画上空。復讐の鬼と化したカルド隊は、一直線にこちらへ向かってくる守護騎士のシグナムとヴィータを殺害するために空を翔けた。
陸士第108部隊から“レジスタンス”追跡を引き継いだ陸士第104部隊と合流し、廃棄都市区画へたどり着いたフェイト達。104部隊と“特務五課”の隊長であるセレスは、今も廃棄都市区画へと向かってくる“レジスタンス”の逮捕のため、廃棄都市区画の中央付近から感じ取れる魔力反応のある場所を目指し飛行していた。
「・・・なッ!?」
「凄い・・・これは、殺気!?」
「ヤバい奴がこっちに向かってくるぞ、シグナム!!」
「ああ、この殺気は我々に向けて放たれている! 注意しろ、ヴィータ、テスタロッサ、カローラ!」
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