暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep6青き空は怨嗟の業火に燃えて 〜Avenger's Judgement〜
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ルドとデレチョが復讐の邪魔をするなと怒声を上げる。その怒声を聞いたルシリオンは数を数えた。

「お前たちの任務は、ここに集まるレジスタンスの回収だ。それを勝手してしまっている所為で・・・」

ルシリオンは遠く離れた“レジスタンス”の集合場所を見る。そこには陸士104部隊によって連行されている数十、いや百数十の“レジスタンス”が居た。

「黙れッ! 俺たち報復せし復讐者(カルド)隊の目的は、憎きヴォルケンリッターへの復讐のみ! その後の事なんぞ知ったことかッ!」

「・・・2・・・。お前たちの任務は失敗した。すぐさま帰還しろ、命令だ」

「あと一撃で終わるんだ! 邪魔をするというのなら、お前も業火に叩きこむぞ、サフィーロ!!」

「・・・3・・・。馬鹿が」

カルド隊の反抗に、ルシリオンは怒りを含んだ声色で小さく呟いた。イスキエルドの身体の震えが尋常ではなくなってきた。兜の中からガチガチと歯が鳴る音が聞こえてくる。ルシリオンはダラリと下げている左手の指をパチンッと鳴らす。

「「おごッ!?」」

「ヒィッ!」

「な・・・、ルシル・・・!」

瞬間、カルドとデレチョの胸から蒼の刃が生える。それはルシリオンにのみに許された粛清攻撃だった。蒼の刃に貫かれた2人は四肢をダラリと垂らし痙攣している。

「御苦労だったゼルファーダ。もう還っていいぞ」

ルシリオンの労いの言葉に、カルド隊の3人が纏っていた漆黒の甲冑が再び闇色の炎へと戻り、現れた召喚魔法陣の中へと戻っていったことで甲冑姿から白コート姿へと戻るカルド隊の3人。

「私の持つ知識の中にこういう言葉がある。仏の顔も三度まで、とな。その蒼刃は3度の命令無視の罰だ。しばらく苦痛にもがいていろ」

フードで隠れて見えないが、カルドとデレチョを睨みつける怒りの目があった。

「ふん、ゼルファーダがいなければ何も出来ない貴様らが大層な口を叩くとは。身の程を知れ」

再度指を鳴らすルシリオン。

「・・・頭を冷やし反省するがいい、カルド、カルド・デレチョ。・・・・お前たちにはしばらくの謹慎を命ずる」

「「ぎゃあぁぁぁあああぁぁぁぁ――」」

カルドとデレチョが足元から光となって消滅していく。シグナムとヴィータを苦しめた2人が呆気なくこの場から消滅してしまった。その光景を見たイスキエルドは身体を抱くようにして震えながら、ルシリオンへと謝り続ける。

「次は任務を忠実にこなせ。それでなら許そう」

「はい! はい!」

イスキエルドは何度も頷きながらその姿を消していった。空に残ったのはフェイトとルシリオンの2人のみ。フェイトは、今すぐにでも彼の元へと行きたいという想いと、撃墜されたシグナム達の元へと行かなければならないという思い、2
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