妖精達に日常あれ!
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に害はないんだからいいでしょ!」
「そういう問題じゃねーんだよ!こっちは迷惑してんだ!」
「迷惑なんて失礼な!謝りなさい!」
「誰にだよ!?」
「アンタを見てる人によ!これは可能性だけど、アンタが好きな物好きかもしれないじゃない!」
「失礼なのはどっちだ!」
珍しくこの2人がぎゃあぎゃあと口論する。
そんな中、ジュビアは柱の陰にいた。
(ティアさん・・・ジュビアは物好きじゃありません・・・)
【苦労人の会】
「・・・という訳で、この間は大変だったんだ」
「そうですか・・・ライアーさんも苦労してるんですね」
「ああ、何かと苦労するのは俺の役回りになっている・・・だがフィジックス、お前も大変そうだな」
「まぁそれなりに・・・まだここに入って日も浅いし、未だにこのテンションについて行けないと言いますか・・・」
「やはりこのギルドはテンション高いからな、仕方ない事だ」
ライアーとアランは酒場のテーブルの1つを陣取り、話し合っていた。
お互いがお互いの話に耳を傾け、解る解るというように頷く。
「この間もいろいろ・・・ハァ、思い出しただけで疲れそうです・・・」
「無理に言う必要はない。だが、俺はいつでも話を聞くぞ」
「ライアーさん・・・!」
キラキラとした瞳でアランはライアーを見つめる。
ライアーも弟を見るようにアランに優しい目を向けた。
「何アレ」
「さあ?」
本から顔を上げたティアが問い、近くにいたエルザが首を傾げた。
【興味津々】
「なー、シュラン」
「お呼びでしょうか?アルカ様」
くいくいっと手招きされ、シュランはアルカに近づく。
アルカの隣の席に腰掛け、小さく首を傾げた。
「アルカ様が私をお呼びになるとは珍しいですね。何か御用でしょうか?」
「おー」
気の抜けた返事をすると、アルカはシュランのローズピンクの髪に触れた。
「!」
その表情は真剣で、シュランは思わず背筋を伸ばす。
性格がどうであれ、アルカは週刊ソーサラーの彼氏にしたい魔導士ランキング上位ランカー。顔立ちは整っている。
「シュラン・・・」
「は、はい」
囁くように名前を呟かれ、シュランの声が小さく震える。
そして、ゆっくりとアルカの顔が近づき―――――――
「・・・あれ?蛇じゃねーや」
「・・・え?」
ぱちくり、とシュランは瞬きを繰り返した。
アルカは不思議そうにシュランの髪に触れたまま、親指で髪を撫でる。
「鱗もねーし、おっかしいなー・・・なぁシュラン、お前の髪って蛇なんだろ?」
「蛇・・・というか、蛇に
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