妖精達に日常あれ!
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かもやったかしら。剣とか斧とかの武器の扱いもそうだし、趣味のガラス細工もそう。楽器を弾くのも教え込まれたわ。日曜大工っぽいのに陶芸、それから掃除洗濯、あとカラーコーディネートとか。情報処理もいろいろ教え込まれて、必要なものとそうでない物に分けるようになったからついたようなものだし。他にもいろいろね・・・そういえば、魔法だけは誰にも教わってないわ。全て独学」
淡々とした声の中に山のような出来る事が溢れる。
ナツは思わず絶句した。
昔からこれだけの事を教え込まれてきて、しかも彼女を最強の女問題児にするほどに強い魔法は全て独学。
唖然呆然とするナツに、ティアは「でも」と続けた。
「私に出来なくてアンタに出来る事、あるじゃない」
「?」
自分の事ながら、ナツには全くピンとこない。
頭に?を浮かべるナツに、ティアは薄く笑みを浮かべた。
「バカみたいに突っ走る事とか、無駄に諦めの悪い事とか」
「・・・」
どうも褒められた気がしないのは、気のせいか?
【怪しい?】
「なぁ、ティア」
「?どうしたのよグレイ、なんか変だけど。あ、アンタが変態なのは前からだけど」
「本気で殴るぞ」
「水を殴れるものなら、どうぞ」
「・・・ハァ」
ギルド1と言ってもいい程の曲者の言葉には勝てない。
だが、ギルド1切れ者であるのも彼女である。
何であろうと、頼れるものは頼らせてもらいたいのが今のグレイの状態だ。
「・・・お前に相談があるんだけどさ」
「何?内容によっては答えてあげる」
頬杖をつき、ティアが先を促す。
その向かいに腰掛けたグレイは溜息をついて口を開いた。
「最近、変な視線を感じるんだよな」
「自意識過剰なら専門のルーシィへどうぞ」
「そうじゃねーって!ギルドに来る度に何か見られてるんだよ!それも毎日!」
「ふーん・・・」
どうやら本当らしい。
ティアは何気なく視線を彷徨わせた。
そして―――――見つける。
「!」
青い髪をショートカットにした、ジュビアを。
それだけで、ティアは全てを把握する。
(なるほど、ジュビアね)
ジュビアはグレイに惚れている。
それも一目惚れ、出合った瞬間敗北を認めたのだ。
そしてティアの唯一の“友達”でもある。
数秒何かを考えたティアは、ゆっくりと口を開いた。
「安心なさいな、グレイ。その視線は変でも怪しくもないわ」
「何言ってんだ!?ここんトコ毎日視線感じてんだぞ!?怪しい以外の何物でもねーじゃねーか!」
「怪しくないって言ったら怪しくないっ!」
「お前適当だろ!?」
これには思わずグレイも反論する。
が、ティアはティアで必死なのだ。
「別にアンタ
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