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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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ばたいて、彼女の飛行速度を急上昇させた。一気に距離を開けられたルシリオンも負けじと速度を上げる。ミッドチルダ南部の海上に、美しい蒼と白の羽根が舞った。
『はやてちゃん。ルシルさん達の止まる気配はありません』
「しゃあない。落とすよ。リイン。フレースヴェルグ、スタンバイ」
はやては“夜天の書”を開き、“シュベルトクロイツ”を頭上高く掲げる。使用魔法は古代ベルカ式――超長距離射程の砲撃魔法フレースヴェルグ。威力は抑えない。何故ならルシリオンを相手に下手な手加減をすれば、自分たちの敗北に繋がると知っているからだ。
「り、了解ですっ」
「
来
(
こ
)
よ、白銀の風、天より注ぐ矢羽となれ・・・!」
はやての詠唱の後、彼女の前面に展開される巨大な白いベルカ魔法陣。
「リイン!」
『照準バッチリです。いつでもいけますよ、はやてちゃん!』
「んっ。ほな行くで! ルシル君、手加減はせえへんよ。フレース・・・・ヴェルグ!!!」
3方の円陣と魔法陣中央に白の極光が生まれる。はやての術式名宣告と共に放たれる4発の白の極光が、こちらへと迫って来るルシリオンとノーチェブエナへと襲いかかる。
『炸裂まで、9・・・8・・・7・・・6・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・今です!』
はやてとリインフォースUの視界に白い爆発が4つ入る。
「どないや、リイン・・・?」
『直前で防がれましたがダメージは与えられたと思うです。ですが、撃墜には至ってないと思うです』
「そうか。なら降伏してくれるまで撃つよ」
はやての前面に展開されているベルカ魔法陣に再度白の極光が集束した。
『あの、はやてちゃん・・・本当にいいんですか・・・?』
リインは、友であったルシリオンへの攻撃に躊躇いを覚えていた。それははやても同じだった。攻撃対象は彼女にとっては親友で命の恩人の1人でもあるルシリオン。だがはやての心には、彼に攻撃する躊躇いよりも大きな感情があった。
「記憶がない理由は判らんけど、フェイトちゃんを悲しませて泣かせた。男としてあるまじき行為や。これはな、私のちょっとした八つ当たりや」
――フレースヴェルグ・第2波――
再度超長距離砲撃が放たれる。
「これが、情報にあったフレースヴェルグ・・・」
はやての放った砲撃を回避しきる前に受けたルシリオンが呻く。直前で張った全力のシールドのおかげで撃墜は免れたが、それでも軽微とは言えないダメージを負っていた。
「大丈夫か? サフィーロ」
ノーチェブエはルシリオンに庇われたことで大してダメージはなく、白コートの裾が破れるくらいで済んでいた。
「我が手に携えしは確かなる幻想」
――キュアプラムス――
ルシリオ
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