暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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「了解ですっ」

リインは新たに任された仕事に早速取りかかる。はやてはさらに資料に目を通し続けていると、執務室に通信が入ったことを知らせるコールが鳴った。

『八神司令。陸士386部隊から連絡です。レジスタンスは元コーラル廃棄港へ集結しているとのことです』

「ん、判った。逮捕にはこちらも協力すると伝えてくれるか?」

『了解しました』

ブリッジの通信士にそう指示を出すはやて。通信が切れ、はやてはブリッジへと赴くために椅子から立ち上がる。

「あれ・・・?」

「はやてちゃん!?」

立ちくらみを起こしたかのようにはやてはフラッとデスクに左手を付いた。逆の右手は胸を押さえ、痛むのかギュッと制服を握りしめている。リインは急いではやての元へと駆け寄り、その身体を支えようと手を伸ばす。それを「大丈夫や」と制止して微苦笑を浮かべ、リインの頭を撫でる。

「どうしたですか、はやてちゃん・・・?」

「ん? う〜ん・・・。なんやろ? なんか胸騒ぎというか・・・」

はやては言い知れない不安感を抱いた。今、この瞬間にでも何か良くないことが起きるような、そんな嫌な予感というものを。デスクから手を離し、再びブリッジへ向かうために執務室を出ようとした

「何の警報や!?」

“ヴォルフラム”艦内に警報が鳴り響く。はやてはすぐさまブリッジへと通信を繋いだ。

『八神司令! 白コート、テスタメントです! 一直線に元コーラル廃棄港へと飛行しています!』

はやてとリインの目が見開かれる。“テスタメント”の言う通りであれば、白コートを纏う幹部は全員AAA+以上の魔導師。生半可な局員では勝てないことは間違いなかった。

「数は!?」

はやては追随してくるモニターに向かって状況を聞きながら速足で執務室を後にする。リインも急いで速足のはやてに追いつくように走る。

『数は2! 推定ランクは共にシングルS!』

「2人ともSランク!?」

リインの顔が青褪める。現状において“ヴォルフラム”に乗っている局員や陸士部隊では戦力不足だったからだ。はやても苦い表情を浮かべ僅かに逡巡した後、胸元から黄金の剣十字を取り出した。リインは「はやてちゃん!?」と驚愕する。それは間違いなくはやてのデバイス・“シュヴェルトクロイツ”だ。

「私とリインが出る! ええか? リイン」

「・・はい! もちろんです!」

2人はクルリと反転して、出撃するために上部ハッチへと向かう。その間にも通信士から情報が入ってくる。

『八神司令、映像出します』

「・・・っ! 厄介な相手が来たな」

「蒼色の剣翼!・・・ルシルさん、ですね!」

はやては歯がみしながらモニターに映る白コートの1人を見る。背から12
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