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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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うん」
トパーシオから身体を離したアマティスタは、もう1度優しく「いってきます」と言って抱きしめ、名残惜しそうに再びその身体を離してその姿を消した。
「あ、僕も。トパーシオ、いってきます」
アグアマリナもトパーシオに手を振りながらその姿を消す。
「では我々マルフィール隊も行こうか」
「「了解です」」
マルフィールも部下に2人に呼びかける。マルフィール・デレチョとマルフィール・イスキエルドは敬礼しつつそう短く答えた。
「ではトパーシオ、行ってくる」
「「いってきます」」
「いってらっしゃい」
マルフィール隊の3人も任務地へと向かった。“フリングホルニ”の甲板に独り残されたトパーシオが、自室に戻ろうとしたとき、「俺も出る。それまでの留守は任せたぞ、トパーシオ」と幹部が甲板に出てきた。
「ディアマンテ? どうしたの、今日はずっと待機じゃなかった?」
縁に刺繍が施された白コートを纏うディアマンテにそう確認するトパーシオ。ディアマンテは横を通り過ぎる際に彼女の頭を右手でポンポンと軽く叩いた。彼の左手には1冊の本。無限書庫から奪われた3冊の内の1冊だ。
「ああ、本拠地へ少し、な。
本
(
コレ
)
のおかげでついにアレが完成する。造っておきながら2年間も眠らせておいたアレを、ようやく実用段階へと移行できる」
フードに隠れたトパーシオの目が細められる。
「本当にアレは必要なの? あんな危険なモノを蘇らせて・・・」
「・・・ああ、必要だ。安心しろ。アレの威力調整幅が広いのは知っているだろ?」
ディアマンテも“フリングホルニ”からその姿を消した。“フリングホルニ”の甲板に本当に独りとなったトパーシオは、両手を胸の位置で組んで跪き、澄み渡る大空を仰ぎ見ていた。
・―・―・―・―・―・
「はやてちゃん。108部隊から情報です。ミッドにおけるレジスタンスの構成メンバーのほとんどが北部の廃棄都市区画に向かっている、とのことです」
はやての補佐であるリインが報告した。
「北部、か。・・・まさかミッドにおるレジスタンスの全員が、か?」
「いいえ。どうやらここ南部にもレジスタンスが集結しているみたいなんです」
リインははやての疑問に答え、現状で判明していることをはやての執務デスク上のモニターに転送する。はやては「おおきにな」と礼を言い、それから転送されてきたデータを神妙な面持ちで眺める。
「北部にはシグナムとヴィータ、それにフェイトちゃんとセレスも派遣されるんやね。あの4人が揃っとればほとんどのことには対応できるし、まず心配はいらへんやろ。にしても、こんなにも早くシグナム達が動けるっていうのも少し引っかかるな・・・。リイン、これに関して少し調べてくれるか?
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