暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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使い過ぎた。レジスタンスと合流するぞ」

――我を運べ汝の蒼翼(コード・アンピエル)――

彼は背に蒼の剣翼アンピエルを生み出し、“ヴォルフラム”から離れる。リインフォースもそれに続くために、背の二対の白翼を羽ばたかせた。

「げほっげほっ・・・リインフォース!!」

倒れ込むようにリインフォースの右腕を掴み取るはやて。ガシャンと“シュベルトクロイツ”が音を立てて転がる。リインフォースは振り返り、涙を流すはやてをしっかりと見つめる。そして自分の腕を掴むはやての震えた手に自らの手を優しく添えた。

「リインフォース・・・」

「・・・申し訳ありません」

「え?」

自分の腕を掴むはやての手を、謝りながら引き剥がすリインフォース。支えを無くしたはやては後ろへとフラつき、ペタリと座り込んだ。

「っつ、リインフォース!! なんでなん!? なんで・・・何でこんな!!」

背を向けて空へと飛び立ったリインフォースへ手を伸ばし泣き叫ぶはやて。しかし彼女は振り返らない。だが、その表情はすごく辛そうなものだった。

・―・―・―・―・―・

元コーラル廃棄港へと向け、再度飛行を開始したルシリオンとリインフォース。リインフォースも “テスタメント”幹部の証である白コートを再び纏っていた。そして大した時間もかけずに“レジスタンス”との合流地点である元コーラル廃棄港に到着。2人の目に映るのは、陸士386部隊に連行されようとしていた“レジスタンス”だった。

「これは私たちの――いや私のミスか・・・」

「・・・ああ」

ルシリオンの言葉に生返事のリインフォース。彼はそれを大して気にも留めずに、陸士386部隊から“レジスタンス”を解放するために動き出す。ポケットに手を入れ、中から小さな物体を取り出した。帆船の模型だ。リインフォースはそれを確認し、右手に大き目の深紫色のスフィアを生み出した。そのスフィアへと向けて、彼女は力一杯の拳打を叩きこんだ。

――アイゼンゲホイル――

その瞬間、世界が震えた。とんでもない光量の閃光と爆音が周囲一帯を襲った。地上にいる“レジスタンス”や陸士386部隊が耳を押さえて次々と蹲っていく。放たれたのは、範囲内の対象の視覚と聴覚を一時的に奪い、レーダージャミングの効果を有する空間魔法だ。

「目醒めの刻。スキーズブラズニル!」

帆船の模型を空高く放り投げ、その帆船の名前であろう言葉を高らかに告げた。蒼の閃光が空を染め上げる。治まったその時、空に浮かぶ巨大な帆船がその姿を現した。全長が2kmはあろうかという巨大帆船。

「ノーチェブエナ、レジスタンス諸君をスキーズブラズニルへ強制転移」

「了解した」

未だに眼下で続くアイゼンゲホイルの効果。リインフォースは蹲っ
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