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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7澄み渡りし海上に白蒼の羽根は舞う〜Segen Ritter〜
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『はやてちゃん!』
――パンツァーシルト――
リインはありったけの魔力を防御に回した。その直後に着弾。何度目かの爆発。その範囲は今までと比べるまでもなく大きい。はやては黒煙を引きながら“ヴォルフラム”へと墜落、甲板へと叩きつけられた。
「っぐ・・・げほっげほっ!・・・リイン・・・フォー・・・ス・・・」
背中に奔る激痛にはやては激しく咽ながら薄っすらと目を開けた。視界に入るのは、空高くから自分を見下ろしているゼーゲン・リッター・ルシリオン。背の翼が羽ばたく度に蒼と白の羽根が空を舞う。彼の内に居るノーチェブエナは、“ヴォルフラム”艦上で仰向けに倒れているはやてから目を逸らした。
「八神はやて、予想以上に危険人物だ。今後の為にここで確実に墜としておくか」
ルシリオンははやての魔導騎士としての実力を危険視した。そのためにここで完全に撃墜しておくべきだと判断を下す。背の三対の翼を羽ばたかせ、“ヴォルフラム”へと急降下する。徐々に倒れ伏したままのはやてへと迫るゼーゲン・リッター・ルシリオン。
右手に宿すのは蒼の魔力。使用魔法はシュヴァルツェ・ヴィルクング。付与されている効果は、はやてを確実に倒すために、騎士甲冑をも突破する障壁破壊となった。
「悪く思うな、八神はやて。そしてリインフォースU」
はやてまであと約5mとなったそのとき・・・
――ユニゾンアウト――
ノーチェブエナが許可なくユニゾンを解いた。彼女のその突然の行動によって飛行魔法がキャンセルされ、ルシリオンが落下する。彼は驚愕しながらも空中で体勢を立て直し、甲板へと着艦した。
それに遅れて着艦するのはノーチェブエナ。しかしその姿は白コートではなく、純白の騎士甲冑姿となっている。ノーチェブエナの晒された素顔は、間違いなく今は亡き八神家の1人、リインフォース・アインスだった。昨日夢で見たままの彼女の姿に、はやてはポロポロと涙を流し始める。
「リイン・・・フォース・・・!」
彼女ははやてを庇うかのようにルシリオンの前に立ち塞がった。はやては痛む身体に鞭打ち、“シュベルトクロイツ”を支えにして立ち上がる。だがそれまでだ。目の前に居るノーチェブエナ――リインフォースまで歩き出せない。
「それは何のつもりだ、ノーチェブエナ。返答によっては君への粛清攻撃も辞さない」
「サフィーロ、我々の任務内容は何だ? お前はここに来る前にグラナードに言っていたはずだ。管理局員と戦うために行くのではない、と」
リインフォースの返答にルシリオンの眉がピクッと動く。そして何も無い空間から新しい白いコートを取り出し、袖に腕を通す。ファスナーを上までしっかりと閉め、フードを被り、はやてとリインフォースに背を向ける。
「そうだったな。・・・・時間を
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