第五十六話 船上の戦い
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われてそのままずるずる諜報部に所属してしまった時の不機嫌そうに話されて初めて知ったことなのだが。
因みにセアは翌日なぜか自分の弟子に猛稽古をつけたらしいが詳細は不明である。
一方その頃、甲板では。
水兵の胸をギャンスの剣が貫く。
ギャンスが剣を引き抜くと水兵は血飛沫を出して絶命する。
それを一瞥するとギャンスは周りを警戒する。
「……ん?」
周りを警戒していたギャンスの目線がある銀髪の男を視界に治め、呆然とする。
どうやら自分の予感は正しかったようだ。
そういう風に思っているとその隙を狙って水兵が槍で貫こうとする。
ギャンスはその槍を左腕で力任せに軌道を逸らせて右手に持っている剣で水兵の金的を貫いた。
「おい、何人かついて来い」
その言葉を聞いて海賊が5人程ギャンスの後ろに影のように従う。
ギャンスたちは船室の入口に向かって走り出した。
バルフレアは海賊を銃で殴りつけ、海に落とす。
近くにいた海賊がその隙を狙ってメリケンサックをつけた拳で殴りかかる。
しかしバルフレアはその拳を避けて、銃口をその男の口腔に突っ込む。
「ほらよ」
バルフレアが引き金を引くと同時に海賊の頭から血を吹いて倒れた。
「チッ、汚ねぇな……」
そう言いながらバルフレアは自分の銃に弾と火薬を込める。
内心、新しい自分の銃フォーマルファウトの性能の良さに驚いていた。
少し高かったがいい買い物したと思い、次の敵を狙う。
「おいおい、イケメンな兄ちゃん。あのヴィエラはあんたのかい?」
ハゲ頭で筋骨隆々な海賊に話しかけられ、バルフレアは露骨に嫌な顔をする。
「ああ、オレの相棒だ。いい女だろ」
「そうかいそうかい、あれだけの美女だ。さぞいい声で鳴くんだろうな」
「お前は女とより、男と薔薇色の関係結んでた方がしっくりくる外見してるがな」
「何だとッ!?」
バルフレアの発言に激怒した海賊は斧を振り回す。
その攻撃を避けながらバルフレアは頭目掛けて発砲する。
男は目を回して倒れた。
「……キリがねぇな」
誰に言うでもなくバルフレアは呟いた。
セアは3人の海賊が斬りかかってくるのを紙一重で避ける。
そして黒色の剣閃が海賊達の足を深く切り裂いた。
「があああああああ!!!」
「動脈が!ちくしょおおお!!」
「げが、ぐ、がああ!!」
海賊達は派手に切り口から血を噴出し名から喚く。
「さて、次に血を流したいのは誰だ?」
セアの冷たい声に海賊達が恐怖で後ずさる。
「おい、お前行け!」
「なんでだ!?お前が行け!!」
「いんや!お前は俺様に借りがあるだろう。今返せ!!」
「はぁあ!?何言ってやがる!この前の賭けでそれは
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