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不老不死の暴君
第五十三話 イヴァリースの外
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ておりられます。値段は4700ギル」

ヘブライは左手で持った銃を持ち上げてそう言った。

「そうか、でもう片方の手で持ってるのは何だ?」

バルフレアはヘブライの右手に握られている銃を見ながら言う。

「よくぞ聞いてくれやがりました!こちらはバロンで最新式の銃であるフォーマルファウト。お値段がお高くなりますがアルクトゥスの1.5倍はよい性能になっちょります」
「値段は?」
「予算をオーバーしますが8900ギルとなってます」
「そうか、じゃあ少しその銃見させてくれるか?」
「かまいやせんが、壊さないでくだしゃいね」

バルフレアはヘブライからフォーマルファウトを受け取ると銃を見る。
長年銃を愛用してきたバルフレアから見てもすばらしい出来だった。
おまけに近接戦闘をしても弾道がそれないよう補強がなさせれてある。

「少し高いがこれは買いだな」
「ありがとおおございああーす」

ヘブライはそう言って手を差し出す。
バルフレアが金を渡すとヘブライは嬉しそうに勘定をする。

「なぁ、オレもなんか買っていいか?」

ヴァンが少し興奮した声でセアに聞く。

「ああ、予算は3000ギルな」
「おっしゃー、なんかいい剣ない?3000ギルで」
「さ、3000ギルでございますか?」
「ああ」
「デスブリンガー位しかありませんよ?」
「じゃあそれってこのミスリルの剣よりいいのか?」
「ミスリルで出来た武具はメンテナンスが少なくて済むことを除けばあまりよいところが無い武器ですからーね。間違いなくその剣よりよい剣でしょう。よければその剣を下取りしましょうか?お高くしやすよ」
「あーこれ兄さんの形見だからいい」
「あ、これは失礼しました」

ヘブライは丁寧にお辞儀すると近くの樽の蓋を開ける。
そこから剣を一本取るとヴァンに運んでくる。

「デルブリンガー、2900ギル」
「セア、金」

セアが金をヘブライに渡す。

「あれ?そういや皆は?」

いつの間にかヴァンはセアとパンネロと自分しかいなくなっているのに気づいて言った。
セアは嬉しそうに勘定しているヘブライを見ながら答える。

「王女様とバッシュはラバナスタで武器を新調してたから宿に残ってる。バルフレアとフランは銃を買ったら酒場にむかった」

ヴァンはバルフレア達はともかく、なんでアーシェ達が宿から出てなかったのに気づかなかったのだろうかと自分が心配になった。
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