第五十三話 イヴァリースの外
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
カディアと言い間違えている。
「なぁ、ケルオン大陸にバロンなんて国ってあったけ?」
ヴァンが首を傾げる。
「バロンってのはケルオン大陸より更に南にある軍事大国のことだ馬鹿弟子。世界最強の飛空挺師団【赤の翼】を保有してるって噂で有名だ」
「世界最強!?で、でもそんな国聞いた事無いぞ!!?」
「そりゃバロン王国はイヴァリースにある国じゃないし、ケルオン大陸の南にある大陸との間はヤクトだから交通手段が船しかないからあまりイヴァリースに干渉できないんだろ」
「え?イヴァリースの他に大陸ってあるの?」
勘違いしている人も多いがヒュムにとってイヴァリースとはこの世界全体を指す言葉ではない。
バレンディア・オーダリア・ケルオンの三つの大陸とその周辺からなる地域を指す言葉だ。
何時からその地域がイヴァリースと呼ばれるようになったかは定かではない。
神話の時代に、本当にあったのか疑わしい伝説のロンカ王朝の時代に、レイスウォールがガルテア連邦を打ち立てたときに、その他諸々と説は沢山あるがどれが真実なのかは不明だ。
因みにガルテア連邦が成立したとき云々は絶対に間違いだとセアは思っている。
何故なら古代ガルテア時代にセアが国王してたころからイヴァリースという言葉はあったからだ。
勿論イヴァリースの外にも大陸や島があり、国家もある。
だがイヴァリースに割拠する諸国が外に存在する国家と関係を持っていることは少ない。
何故ならオーダリアの西を除いてイヴァリースを囲むようにヤクトが存在し、飛空挺による交通ができないからだ。
となると交通手段は船ということになるがこの世界の航海術は読者の世界でいう中世レベルだ。
更に海にも魔物は当然生息しており、難破の可能性は中世より遥かに高い。
それ故イヴァリースとその他の地域との交流はあまりされていない。
精々神聖ユードラ帝国やロザリア帝国が西方のユトランドと交易をしているくらいだ。
「まぁ、それはそれとしておきましょうて、どのような武器をお探しでおられるのですか?」
「銃が欲しい」
バルフレアは呟くように言った。
先の神都での戦闘で帝国兵を銃で殴ってたので弾道が悪くなったので買い換えたいと思ってたのだ。
「おおお得意様ぁ、銃ですね? イヴァリースでは銃はあまり普及しちょらないと聞いて沢山仕入れております。予算は?」
「5000ギルだ」
「そうですかい」
バルフレアの注文を受けたヘブライは船に向かって叫ぶ。
「?? ?? ????? ???????? ?????????」
すると船から二丁の銃を抱えたシークが出てきた。
シークは二丁の銃をヘブライに渡すとのしのしと船に戻っていく。
「これはアルクトゥルスという銃です。バロンの銃兵部隊ではこれが採用され
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ