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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
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ご案内しますね!」
「お願いね」
一応彼女たちも客である。そのまま立ち話をさせるわけにもいかないので、奥のソファーがある席へと案内した。この日の彼女たちの用向きは、フェイトとアルフがプレシアと共にこの海鳴で暮らすことになったための友人への報告と、プレシアにここのケーキやシュークリームを食べて欲しかったからとか。
「そういえば、直人は今日来てないの?ここで働いてるんでしょ?」
「ああ、直人さんならもう辞めちゃったよ。管理局に入るための勉強をクロノ君たちに見てもらってるんだって」
「へぇ……」
直人は現在、時空管理局に入局するための筆記試験対策でアースラスタッフに教わりながら問題集や参考書と格闘している。既に実績を出している直人は書類審査と筆記試験に合格すれば無事入局、本局での訓練を受けて正式に魔導士として任務に就ける。ちなみにプレシア自身は自らの研究によって多数の特許を取得しており、特許使用料だけで働かなくとも生活ができるというのだから驚きである。
「そうそう、はやてはどうしてるの?」
「アスカさんが全部うまくやってくれて、後は努力次第だけど歩けるようになるって喜んでたよ」
「よかった……焦らずにしっかりと頑張って欲しいね」
「うん」
そしてはやては、闇の書という原因がなくなったことで、病院でリハビリを続けながら騎士達と共に暮らしている。問題を抱えていたリインフォースだが、アスカの協力により夜天の書から自身と騎士達を切り離し、はやてのリンカーコアと騎士達をリンクさせることに成功。これにより、完全に夜天の書は無力化したため、アースラスタッフによって本局へと送られ、厳重管理されることとなる。こうして、あの戦いを切り抜けた彼らは、無事自分たちの平和な暮らしに戻れたといえよう。ただ一つ皆の気がかりな点は、戦いの最中凶刃に倒れた竜二の安否だった。
「……そういえば竜二さん、まだ戻ってこないんだって?」
「うん……やっぱり、胸を貫かれてたから、そう簡単には戻れないのかも。普通だったら生きてることがおかしいほどの怪我だもん……」
「そうだよね……でもアスカさんは治すって言ってたし、治るって言ってたから、それを信じるしかないよね」
「うん」
子供達は無事未来を紡ぐことができた。しかし、それを手放しで喜べないのが彼女たちの優しさであり、またそれだけ彼女たちに竜二が深く根付いたということだろう。
「私達じゃ……何もできないんだよね」
「うん……」
そんな話をする子供達を、ただ黙って見守りながらコーヒーを啜るプレシアとアルフであった。
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