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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8反時空管理局組織テスタメント〜Omnipotent Traitor〜
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遅くにごめんね」
『時間の事なら大丈夫なんだけど。ヴィヴィオ、フェイトさん達に無茶はしないように伝えて。どうしてルシリオンがこの世界に再び現れたのかは分からないけど、きっと何か理由があるはず』
「うん、分かった、ありがとう。おやすみ、レヴィ」
『おやすみ、ヴィヴィオ。・・ほら、起きて、ルーテシア。さっさと――』
レヴィとの通信が切れる。ヴィヴィオはデスクの上に置かれた自分とルシリオンの2ショット写真を寂しそうに眺める。おぼろげだが、ヴィヴィオの心に残るルシリオンとの確かな思い出。温かく優しいルシリオンの手で頭を撫でられると気持ち良かった。肩車をしてもらって楽しかった。絵本を読んでもらって嬉しかったなど。
「ルシルパパ・・・・」
ヴィヴィオは写真立てを抱きしめながら声を殺して泣いた。
?―?―?―?―?―?
“テスタメント”が時空管理局・主要施設に流した映像を、またいくつかの主要管理世界の大都市へと流した翌日。民間人の反応は様々だった。馬鹿な事を、と取り合わない者。そうかもしれない、と本格的に悩みだす者。“レジスタンス”に至っては賛同者ばかりだった。そして大都市へ流れた映像には続きが追加されていた。
『我々テスタメントに賛同し、共に戦おうとする者たち。来たれ。我々は待っている。集え。我々は待っている。そして管理局の局員諸君。我々を止めたければ止めに来るといい。我々も君たちを別の意味で歓迎しよう。待合の場所が判れば、の話だが』
この放送の後、“レジスタンス”の溜まり場である施設に“テスタメント”の待つ場所とタイムリミットが記されたデータが送信されてきた。その場所の一つはミッドチルダ北部に位置する廃棄都市区画。場所を確認した“レジスタンス”は一斉に行動を開始する。
そしてここミッドチルダ西部の都市の一画にある喫茶店。客の一部が慌ただしく店を後にしていく。彼らは“レジスタンス”の一員だった。そんな彼らを見ている者が二人。
「おい、今すぐ隊に連絡を。奴らはテスタメントとの待合場所へ向かうはずだ」
「ああ。レジスタンスとテスタメントを一網打尽に出来るかもしれない」
この地区を担当する地上部隊108隊の隊員だった。“レジスタンス”の溜まり場として利用されているこの喫茶店での潜入捜査中に運良く“テスタメント”からの放送があった。
この隊員たちから報告を受けた108部隊の隊長ゲンヤは時空管理局本局へ応援要請。“テスタメント”の白コートを纏う幹部と本局所属の魔導師が再び相見えようとしていた。
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