暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8反時空管理局組織テスタメント〜Omnipotent Traitor〜
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した少女だ。
元は“アポリュオン”のナンバーEX“大罪ペッカートゥム”の一、許されざる嫉妬レヴィヤタンという人外の存在だった。そんな彼女レヴィは、今では人間として生きており、ヴィヴィオの友達の一人でもある。

「でね、レヴィ。訊きたいことあるんだ」

『ルシリオンがこの世界にいる理由、だね。でもわたしもそう詳しいわけじゃないの。知っている事と言えば界律の守護神(テスタメント)の漆黒を担う第四の力の座に就く反則存在。今でも生存している不完全な守護神、ということくら―――』

『あれ? レヴィ、誰と話して・・・・あ、ヴィヴィオ! こんばんはー!』

モニターの向こうが急に騒がしくなる。レヴィの話の途中で乱入してきたのは、彼女の姉であるルーテシア・アルピーノだ。レヴィは、いきなり背後からルーテシアに抱き着かれた事でデスクにゴツン☆と顔面着陸していた。

「ルールー、こ、こんばんは・・・。えっと・・レヴィ、大丈夫・・・?」

ヴィヴィオはルーテシアに挨拶を返してから、デスクに顔面着陸したままのレヴィに声をかける。レヴィは起きない。それはまるで死人?のようだ。

『レヴィ? あれ? ちょっと、大丈夫?』

ルーテシアは抱き着いていたレヴィから離れ心配そうに声をかける。それでもレヴィは起きない。もう手遅れのようだ。

「え? ホントにレヴィ大丈夫なの?」

さすがにヴィヴィオも様子が変だと分かり、椅子から立ち上がってルーテシアに訊く。ルーテシアも本当に心配になり、突っ伏したままのレヴィの身体を揺すろうとしたそのとき、

『ナパーム・・・・デス!!』

『うげっ・・・!?』

――DESTROYED――

「えええええええええええええええッ!!?」

急に立ち上がったレヴィの頭突きがルーテシアの顎にヒットする。カエルが潰れたかのような声を上げて、ルーテシアはレヴィの自室の床に沈んだ。

「ヴィヴィオ!? どうかした!?」

「え、あ、な、何でもないよ! 大丈夫だから!」

廊下からなのはがそう訊いてきた。それに慌てて返すヴィヴィオ。なのはは「そう。でも夜も遅いから静かにね」とだけ告げて戻っていった。ヴィヴィオも「ごめんなさい」と謝って、モニターに映るレヴィへと視線を戻した。

「えっと、大丈夫だった、レヴィ? あとルールーも」

『わたしは大丈夫。石頭だしね。ルーテシアも大丈夫。こんなの日常茶飯事だし、お互い慣れてるよ♪』

そうは言うレヴィだったが、涙目で頭頂部を擦っていた。かなり痛かったらしい。

『で、さっきの続きだけど。ごめん、ヴィヴィオ。わたしもよくは知らないの。役に立つ情報を持っていれば良かったんだけど・・・」

「あ、ううん。気にしないで、レヴィ。わたしもこんな夜
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