暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8反時空管理局組織テスタメント〜Omnipotent Traitor〜
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確認したなのはは今、管理局のデータベースにアクセスしていた。マルフィール隊の隊長マルフィールの正体であろうデミオ・アレッタ三佐の事を調べるためにだ。管理局員名簿からデミオ・アレッタを探し続けて数分、ある事実へとなのははたどり着いた。
「え・・・? うそ? これって・・・どういうこと・・・?」
なのはは目に映る情報に混乱しだした。
間違いなくマルフィールの正体はデミオ・アレッタ三佐だと思っていたのに、デミオ・アレッタの欄にそれはあり得ないことだと証明する二文字がハッキリと映し出されていた。そう、デミオ・アレッタの欄には“死亡”という二文字があったのだ。
「デミオ・アレッタ三等空佐・・・殉職で二階級特進、一等空佐。新暦67年に第22管理世界での緊急任務中、同隊のエスティ・マルシーダ二等空尉とヴィオラ・オデッセイ二等空尉と共に消息を断つ。その半年後に同世界において三人に遺体が発見される。死因は転落死。天然のAMFによる飛行魔法のキャンセルによるものと断定」
読みあげたデミオ・アレッタの情報に、なのはの唇が震えだす。恩師の死を今の今まで知らなかったという罪悪感が彼女を襲った。
そして、今日、カルナログ出会ったマルフィールは本当に別人なのかという疑問。声は似ていた。しかしそれは十何年も前に聞き、今となってはおぼろげだ。同じ魔法を使っていた。それは誰かが受け継いだのなら有り得る事だ。彼女もまたティアナにスターライトブレイカーの集束技術を教えていたのだから。
「でも・・・」
妙な共通点はあった。死亡直前まで行動していた部下が男女二人。そして今回、姿を現した時も男女二人の部下を随伴させていた。普通なら偶然が重なったというだけで済ますような共通点に過ぎない。
「ルシル君が向こう側にいるんなら・・・・。でも、それはやっぱり有り得ない事なのかな・・・・」
なのははデスクの上に突っ伏した。
「シャルちゃん・・・。分からないよ、シャルちゃん・・・」
なのははデスクの引き出しの中から一つの小さな箱を取り出す。そっと優しく箱を開けると、そこには大切に納められている指環が一つ輝いている。それはルシリオンと同じくしてこの世界を去った親友の一人、シャルロッテのデバイスの“トロイメライ”だった。
?―?―?―?―?―?
――同時刻/高町家/ヴィヴィオ私室
モニターに向かって誰かと話をしているヴィヴィオ。
『――そう、ルシリオンが。でもよく生きて帰れたね、ヴィヴィオ。敵となった状態のルシリオンと戦って生き残るってとんでもない事だよ』
「あ、うん。レヴィ」
モニターに映りヴィヴィオと話をしている少女、名をレヴィ・アルピーノ。紺色の長髪を大きなリボンでまとめてサイドアップにし、そして透き通った翠色の瞳を
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