暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8反時空管理局組織テスタメント〜Omnipotent Traitor〜
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間討ちは禁じられているから仕方なく見逃しているんだ」

報復せし復讐者カルド隊の隊長・報復せし復讐者カルドはそう吐き捨て、至高なる卓絶者ハーデに一礼をしてから部下二人を連れて艦長室を後にした。憎しみの視線を浴びた祝福なる祈願者ノーチェブエナは黙したままだった。その彼女に歩み寄り肩を叩くのは、数少ない女性幹部五人の内の一人だった。

【あなたはあなたの為したい事をした方が良いと私は思う。私や、たぶん聡明なる勇者(アグアマリナ)だって復讐とは違う個人的な目的でこの組織にいるのだしね】

敬虔なる諦観者(アマティスタ)・・・・】

ノーチェブエナに敬虔なる諦観者(アマティスタ)と呼ばれた女性は、カルド隊と同じようにハーデに一礼をしてから艦長室を後にした。それから続々とハーデに一礼して艦長室を後にしていく。艦長室に残ったのは“テスタメント”の指導者ハーデ、その使い魔であるサフィーロ、そして十代前半くらいの体格を持つ潔白なる聖者トパーシオの三人だ。

「サフィーロ、トパーシオ。私はこの“赤い本(まどうしょ)”を手にしたことで力を手に入れました。だから前々から考えていたこの計画を実行に移すことが出来ました」

纏っていた白マントを外し、白コート姿を露わにするハーデ。その体格と声からして女性で間違いない。そんなハーデのコートに手を伸ばしキュッと掴むトパーシオの小さな手。ハーデは「ありがとう」とトパーシオの小さな手に自らの手を重ねた。するとトパーシオはそれが嬉しいのか小さく笑いだす。可愛らしい女の子の声だ。

「・・・・サフィーロ、最後まで私に付き合ってくれますか?」

夕日に染まる艦長室で向かい合うハーデとその使い魔・サフィーロ。サフィーロは静かに片膝をつき右手を胸に当て、最大の敬意を以ってこう告げた。

「イエス、マイマスター」

?―?―?―?―?―?

――同日/ミッドチルダ首都クラナガン/八神家

「そっか、テスタメントにはルシル君がおるんやね・・・」

はやてはリインフォースUとアギトが淹れたお茶を飲みながら沈痛な面持ちでそう漏らした。
現在、八神家宅にいるのは八神家全員だ。はやて達は帰宅途中の車内で観た“テスタメント”からの一方的な通信の内容の再確認。そして時空管理局本局から戻ってきたシャマルとザフィーラから本局で起こったことを聞き終えていた。

「そうなんです。しかも何も憶えていないみたいなんです。テスタロッサちゃんのこと、ヴィヴィオちゃんのことも・・・全部・・・」

「マジかよ・・・。演技とかじゃねぇのか?」

軽く半泣き状態のシャマルの言葉に、カルナログから帰ってきたヴィータが訊き返す。それにシャマルは「それは分からないけど」と返した。情報があまりにも少なさすぎた。ルシリオンの事
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