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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5非情なる再会 〜First encounter 3〜
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「・・・うそ・・・。嘘だよね、ヴィヴィオ・・・? だってルシルは・・・ルシルはもういない。もう会えないんだよ・・・?」
フェイトの身体が足の痛みとは違う痛みで震えだす。どうしても信じられなかった。もし本当に目の前に居るのがルシリオンならば、どうしてこんな事をしているのかが理解できなかった。だがそれを証明するために、ヴィヴィオはサフィーロのフードに手を伸ばし掴み取った。そしてそれを一気に脱がす。現れたその顔は、「ルシ・・・ル・・・」美しい銀の髪、ルビーレッドとラピスラズリのオッドアイ、女性と見間違うほどに整った顔立ち。それは間違いなく5年前にこの世界を去ったルシリオンだった。
「本当に・・・あのルシルなのか!?」
「ルシル・・・ルシル、ルシル・・・・!」
フェイトは泣き始めた。次から次へと溢れだす涙を拭い続ける。もう会えないと諦めていた、大切な人だったルシリオンが目の前に、触れることの出来る場所にいると。
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官。そしてクロノ・ハラオウン提督。あなた方の戦力を測るにはこの場所は狭い。残念だがこれで失礼させてもらおう。近いうち、また会うことになるだろう」
「え?・・・ちょっと待って・・・? な、何言ってるの? っく・・・待って、待って・・・お願い、待って、ルシル!!」
「ルシルパパ!!」
「ルシル!!」
フェイトはもう立って歩くことが出来ないのか転倒してしまうも、必死に手を伸ばして呼びかける。ヴィヴィオも、クロノも、必死にルシリオンへと呼びかける。
「生憎と私はルシルという名ではない。サフィーロ。それが私の名だ」
そう言い放ち、サフィーロは無表情のまま3人に背を向ける。そこに現れたのは3冊の本を左脇に抱えたノーチェブエナだ。
【任務は達成した。・・・もう素顔を曝したのか、サフィーロ】
【油断した。まさかフードを剥ぎとってくるとは思いもしなかった】
サフィーロとノーチェブエナは、彼ら独自の回線で繋がる念話でそう短く会話し、サフィーロは脱がされたフードを再度被りなおした。再び隠れた彼の瞳にはもうフェイト達は映らない。
「待って、ルシル!!」
「では、またいずれ。フェイト執務官、クロノ提督、ヴィヴィオ嬢」
「「ルシル!」」
「ルシルパパ!!」
彼はもう何を言わず、ただその姿を静かに消していった。ノーチェブエナは1度だけフェイトに視線を移し、すぐに逸らして消えていった。残されたフェイトとヴィヴィオとクロノは、サフィーロが消えた場所から視線を逸らすことが出来ずに座り込んでいた。
・―・―・―・―・―・
何処かの無人世界の広大な空の中。そこに巨大な艦があった。それは戦艦と呼ばれる種類のものだが、それは時空管理
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