暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5非情なる再会 〜First encounter 3〜
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えて行う格闘攻撃の1つであり、今回は障壁破壊が付加されていた。腹部を押さえながらも後退するが、遂には片膝が折り蹲るティアナ。

「・・・ティアナ・ランスター執務官。戦う場所が場所だったためにきちんとした戦力調査は出来なかったか」

そう言い残し、ノーチェブエナはその姿を消した。

・―・―・―・―・―・

「はあああああッ!」

第8トレーニングルームを縦横無尽に翔けるのは黄金の閃光フェイト。大剣状であるザンバーフォームの“バルディッシュ”を振るい、サフィーロへと接近する。サフィーロは右手に持つ蒼の魔力で構成された剣でフェイトを迎撃せんと床、壁、天井を駆けては跳躍を繰り返す。
機動力においては圧倒的にフェイトが上だった。何せ飛行しているのだから。対するサフィーロは飛べないのか走り回るだけだ。それでも十分にフェイトとクロノを翻弄しているのだから大したものである。

≪Plasma Lancer≫

――アイシクルブレイド――

フェイトの直射型の雷槍プラズマランサーが9発と展開され、サフィーロへと迫る。そこにクロノが展開した同時攻撃の氷の剣、アイシクルブレイドが降り注ぐ。サフィーロが足を付けている下方以外からの包囲攻撃だ。威力はかなり高く設定されている。
サフィーロは急に立ち止まり、左手の平を床に叩きつけた。巻き起こるは強大な魔力流。その魔力流でフェイトとクロノの攻撃を全弾掻き消した。

「やはり生半可な魔法は通用しない、か。本当に彼と戦っているみたいだ」

クロノが愚痴を零す。それほどまでに似た実力。フェイトはただ黙ってサフィーロを見つめる。あまりに似過ぎた体格、魔力光、戦闘能力。目の前に居る敵は、本当に自分が好きだった彼なんじゃないかと頭の片隅に過ぎる。その反面、もう1人の自分がそれを否定する。それはあり得ないことだと。

「・・・クロノ。もう1回行こう」

「ああ。だがこれ以上はここがもたない。場所があまりにも悪過ぎる」

本局内のトレーニング施設はどこもかなり強固に造られている。だが、それでも限度というものがある。今回はその限度を超えようとしていた。相手であるサフィーロがあまりにも強かったのだ。これ以上、施設のことを考えて加減しての戦闘は、敗北へと繋がると直感で理解していた。

「やっぱり接近戦で撃墜しかないかな。クロノ、援護お願い」

≪Sonic Move≫

接近戦ならばそう施設を破壊せずに済むだろうと考えての選択。フェイトがクロノにそう告げ、再度交戦に入る。サフィーロもフェイトを迎撃するために動く。
再度衝突し合う金と蒼の閃光。フェイトのザンバーを左手でしっかり受け止め、右手に展開した蒼剣で斬りつけようとするサフィーロ。フェイトはザンバーの刀身を一度消し、掴むものを急に失っ
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