暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5非情なる再会 〜First encounter 3〜
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ーチェブエナ。彼女の左手にあるのは三冊の本だった。それは重要管理指定世界“オムニシエンス”で発見された解読不能の本。その内の3冊を回収するのが、ノーチェブエナとサフィーロの任務だった。

「・・・刃を以って血に染めよ」

「えっ!? その魔法って――っ!」

ノーチェブエナの足元に展開された深紫のベルカ魔法陣。それと同時に彼女の周囲に展開されたのは複数の血色の短剣だった。ティアナは驚愕した。その魔法に見憶えがあったのだ。5年前の戦い。ティアナの元上司、はやてが使用していた古代ベルカ式魔法と同じものだったから。

「穿て、ブラッディダガー」

≪Protection≫

射出された射撃魔法を、ティアナは“クロスミラージュ”が張った半球上の障壁で防いだ。直撃という難を逃れた彼女を始めとした武装隊員たち。

「(こんな局内(ところ)で全力は出せない。だけど・・・)クロスミラージュ!」

≪Load cartridge≫

「(手を抜いたら墜ちるのはこっちだ)クロスファイア・・・シュート!」

オレンジ色の誘導魔力弾が5発。それらが様々な軌道を取ってノーチェブエナへと迫る。

「盾」

――パンツァーシルト――

ノーチェブエナの前面、通路いっぱいに展開されたベルカ魔法陣が容易くティアナの魔力弾を全て防いだ。そして今度はこっちの攻撃順(ターン)と言わんばかりに突撃するノーチェブエナ。フードの中に隠れた美し過ぎる深紅の瞳が光る。

――シュヴァルツェ・ヴィルクング――

両拳に黒い影のような魔力を纏わせ、近接戦に持ち込んでいく。繰り出される右拳。それをダガーモードの“クロスミラージュ”で軌道を逸らす。もちろんそれだけでノーチェブエナは止まらない。何度も何度も左右からの拳打を繰り出していく。

「っく・・・!」

徐々に後退していくティアナ。武装隊はそれを黙って見ていることしか出来ない。下手に魔法を撃てば、間違いなく味方であるティアナに誤射すると判っているからだ。ティアナが「しまっ・・・!」足を滑らし倒れ込みそうになる。ノーチェブエナはそれを最大の好機として右拳を振るう。

≪Round Shield≫

主の危機を助けんとシールドを張る“クロスミラージュ”。オレンジ色のシールドに衝突するノーチェブエナの黒き拳打。だがティアナと“クロスミラージュ”は知らなかった。シュヴァルツェ・ヴィルクングに付加された効果のことを。ノーチェブエナの拳打がシールドに触れたその瞬間、ガシャァンとガラスが割れたかのような音を立ててシールドが粉砕された。

「がはっ・・・!?」

一瞬でシールドを破壊し、ティアナの腹部へと直撃した黒き拳打シュヴァルツェ・ヴィルクング。打撃力強化と効果破壊の能力を持つ魔力を加
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