暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5非情なる再会 〜First encounter 3〜
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書庫に入ったと思う。そっちの方も何か対策をお願い』

『第8・・・。了解。すぐそこだから大丈夫。・・・待って。今、クロノと合流した』

『クロノだ。そっちは大丈夫なのか? ヴィヴィオとその友人たちが一緒のようだが・・・』

ユーノ達が念話で状況確認している最中、右手の平を翳し、複数の魔力弾を斉射するサフィーロ。ユーノがそれをシールドで防ぎ、ヴィヴィオが尚も迫る蒼の魔力弾の隙間を縫うように駆ける。そんな行動をとったヴィヴィオに対し、ユーノは「な!?」と驚愕。しかしユーノの驚愕を余所に、ヴィヴィオの右拳に虹色の魔力が生まれる。

『し、侵入者の1人が今ヴィヴィオと戦ってる!』

『っ! ヴィヴィオが!?』

サフィーロは自らの左手に蒼炎を生みだす。全てを魅了するかのように美しく燃えたぎる蒼い炎だ。ヴィヴィオは蒼光を纏う右拳と蒼炎を纏う左拳に最大警戒し、それでもなお接近していく。そして、先手はサフィーロの右拳から発生した、蒼光で作られた刃による斬撃。

「っく・・・!」

それを紙一重で回避するヴィヴィオだったが、間を置かずに蒼炎を纏う左拳による拳打が迫る。ヴィヴィオは迫る拳打をその場で大きくしゃがみこむことで回避。がら空きになったサフィーロの腹部へと・・・

――アクセルスマッシュ――

「はああああああっ!!」

虹色の光を纏ったヴィヴィオの右のアッパーが突き刺さった。

「っぐぅっ・・・!」

――リングバインド――

苦悶の声を漏らし、後方へと弾き飛ばされるサフィーロ。そこにサフィーロを拘束せんと発動するのはユーノのリングバインド。

「よし!」

完全に拘束されたサフィーロはそれでも難なく着地した。だがそれだけでは終わらなかった。さらに「今だ!」ヴィヴィオのバインドがサフィーロの両脚を捕えた。

「むっ・・・!」

「え・・・?」

「離れるんだヴィヴィオ!!」

サフィーロがドサリと倒れ伏し、ヴィヴィオが離脱したところでユーノの強制転移魔法が発動した。緑色の光に包まれ、サフィーロはフェイトとクロノの待つ第8トレーニングルームへと送られた。ようやく侵入者サフィーロの危機が去り、コロナとリオは「はぁ〜」と大きく安堵の溜息を吐き、その場にへたり込みそうになったが。

「大丈夫ヴィヴィオ!?」

「ケガとかしてない!?」

すぐさま俯いたまま動こうとしないヴィヴィオへ心配して駆け寄っていった。ヴィヴィオは何も答えない。彼女の表情は硬く青褪めている。それは何か信じられないモノを見たかのよう。その様子にさらに心配そうに声をかけ続けるコロナとリオ。体を揺さぶってもなかなか反応しないヴィヴィオに、ユーノも駆け寄り、声をかける。

「ヴィヴィオ? どうかしたのかい、ヴィヴィオ
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