暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5非情なる再会 〜First encounter 3〜
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―を起動させ、バリアジャケットを纏った大人モードとなった。戦う気になっているヴィヴィオを止めようとするユーノ達だったが、相手がそれを許さなかった。

「・・・!」

「ふえっ? はや――っ!」

サフィーロは高速移動魔法を使い、ヴィヴィオへと再接近。と同時に彼女の顔面へと魔力負荷された右拳を繰り出した。ヴィヴィオはギリギリのところで首を逸らすことで回避に成功した。

「ユーノさんっ、早くコロナとリオを連れて・・・っく!」

そう広くもない通路で始まったサフィーロとヴィヴィオの戦闘。疾く重い拳による様々な打撃を受けては逸らし続け、ヴィヴィオは苦悶の表情を浮かべる。

(出来るだけ周りを壊さないように。でもそれじゃあ・・・)

迫る拳、さらには蹴りを捌きながら周囲を壊さないように気を遣うヴィヴィオ。だがそんな甘い考えを許すような相手ではなかった。サフィーロの左手に生まれ出る蒼い魔力で構成された魔力弾。その魔力弾――正確には魔力光を見て、ユーノとヴィヴィオは目を見開く。そこに撃ち込まれる1発の蒼い魔力弾。

(ルシルパパと同じ・・・?)

(だけど別人だ。ルシルなわけがない!!)

――ラウンドシールド――

「ユーノさん!?」

咄嗟にユーノがシールドを展開することで直撃は免れたヴィヴィオ。巻き起こる爆発と濃い爆煙。それが晴れて視界がクリアに戻った時、あまりの威力だったのか、両側の壁が著しく破壊されている。そんな破壊の光景がユーノ達の視界に入った。

「僕が時間を稼ぐ。だからヴィヴィオが2人を連れて逃げるんだ!」

――チェーンバインド――

ユーノの足元に、彼の魔力光である緑色のミッドチルダ式魔法陣が展開される。それと同時にサフィーロの周辺に展開された複数の魔法陣から鎖状のバインドが迫る。サフィーロは全身を蒼炎で覆い、その鎖でチェーンバインドを焼き払った。

「くそ・・・!」

ユーノはゆっくりと歩み寄ってくるサフィーロを睨みつける。今はいない親友と同じ魔力光を持つサフィーロに嫌悪感を抱いたのだ。

『ユーノ! ヴィヴィオ! コロナ! リオ!』

『フェイト!?』

『フェイトママ!!』

『『フェイトさん!!』』

そんな中、救いの声がユーノとヴィヴィオ達に届いた。フェイトからの念話だ。この状況で喜色の浮かんだ表情を作った彼らを見たサフィーロは静かに警戒し始めた。彼らが戦闘中に喜びの表情を作りだした。それはつまり彼らにとって都合の良い何かが起こっていると判断できるからだ。ヴィヴィオとユーノから距離を開け、彼は再度右拳に魔力を纏わせ始めた。

『フェイト。今から侵入者の1人を強制転移させて第8トレーニングルームに送る。そっちで逮捕してほしい。そしてもう1人は、すでに無限
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