暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep5非情なる再会 〜First encounter 3〜
[11/11]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
局などが保有する次元航行艦とは全く違っていた。
その艦には帆があった。綺麗な赤い炎のような巨大な帆船だ。至るところに黄金による装飾が施されている。大きな4つのマストがあり、帆は現在畳まれた状態にあった。
その艦内のある1室。大きく豪華な作りをしている艦長室にはいくつかの人影があった。全員が純白のコートを纏い、フードを目深に被っている。そんな白コートの集団の中に、ミッドチルダに姿を現した陽気なる勝者グラナードが居り、近くにはカルナログを襲撃した堅固なる抵抗者マルフィール隊の3人も居た。
「ただいま帰りました、マスター」
艦長室の両開きの扉から入ってきたのは、誠実なる賢者サフィーロと祝福なる祈願者ノーチェブエナ。サフィーロがある1人の白コート――さらにその上から装飾の施された白マントを纏った者へと恭しく頭を下げ帰還報告をした。
ノーチェブエナも彼に続いて軽く頭を下げた。そのノーチェブエナを見て、顔を逸らし舌打ちする者がいる。その舌打ちはこの場に居た全員に聞こえたが、誰も何も言わなかった。2人の帰還報告を受けたその白マントの手には1冊の赤い本がある。それは2年前にトレジャーハンター・シャレードから奪われた本で間違いなかった。
「――――」
「いえ、私は貴方の従者。これからも何なりとご命令を」
「――――――」
「ありがとうございます、マスター」
サフィーロはそう言って、彼に用意された座へと戻り座った。ノーチェブエナはその隣の座へと歩き、誰にも気付かれないように溜息を吐いてから座った。これで、この組織の白コートを纏った14人の幹部メンバーは揃った。
メンバー全員は言葉を交わすことなく、自分に用意されている椅子へと腰掛けている。この場から全てが始まる。彼らは時空管理局本局と支局、各管理世界にある地上本部などの管理局主要施設に電波ジャックを開始。
「それではマスター・
至高なる卓絶者
(
ハーデ
)
、私が宣言しましょう」
サフィーロにマスターと、そして他のメンバーからはボス、またはマスター・至高なる卓絶者ハーデと呼ばれる白マントが、金の刺繍の施された白コートの男へと“赤い本”を1度預ける。“赤い本”を受け取った白コート――至高なる卓絶者ハーデに代わり表舞台に出る――永遠なる不滅者ディアマンテは、時空管理局主要施設へと宣言する。
「聞こえるかな? 時空管理局に勤める者たち。我々は新たなる秩序に管理される新世界への門を開く者・・・」
このとき、全ての管理局主要施設のモニターには彼ら白コート集団が全員映っていた。ディアマンテは1度そこで区切り、強調するかのように自らが属する組織名を告げた。
「反時空管理局組織“テスタメント”である」
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ