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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4の英雄を測る者たち 〜First encounter 2〜
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を移す。視認できたのは、上空から落ちてくる蒼の光球。それはミッドチルダの首都・クラナガンの上空を襲ったあの散弾砲だった。なのはとヴィータは、一瞬とはいえマルフィールから視線を逸らしてしまった。その一瞬でマルフィールはその姿を消していた。

「くそっ、逃げられた!」

「ヴィータちゃん、あれをなんとかしないと・・・!」

「判ってる!」

蒼の光球が攻撃魔法であることを看破したなのはとヴィータが対応に翔ける。その間に2人は蒼の光球を見て、ある1人の男を思い出していた。5年前にこの世界から去っていった親友の1人である男の事を。

「アイゼン!」

≪Gigant Form≫

「いっけぇぇぇぇぇぇッ!!」

――コメート・フリーゲン――

「ディバイィィーーーン・・・バスタァァァァーーーーーッ!!」

再度ギガントフォルムとなった“グラーフアイゼン”のヘッドで打ち放った巨大な魔力弾と、なのはが放った砲撃が、蒼の光球へと一直線に進む。あと数秒で衝突というところで蒼の光球が弾け、辺り一面に拡散する。それを見た2人は直感的に来た路を急いで戻り、さらに低空へと逃げた。
その次の瞬間、蒼の光球から分かたれた幾つかの光球が一斉に爆発し、カルナログ首都上空を蒼一色に染め上げた。なのはとヴィータは咄嗟の機転で直撃を免れ、大事には至らなかった。

「・・・おいおい。なんつうタチの悪ぃ砲撃だよ。なのはのクラスターより物騒じゃねえか。なぁ、なのは?」

「・・・アレッタ三佐・・・」

「・・・。はぁ。こちらヴィータ二尉。敵航空魔導師に逃げられた。よってこれより帰還する」

ヴィータが軽口を叩くが、なのははマルフィールの事で頭がいっぱいだった。自分にいろいろと教えてくれた先輩、デミオ・アレッタの事が。ヴィータは、そんな考え込むなのはに今は何を言っても無駄だと分かり、演習場へとなのはを連れて帰還した。

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