暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4の英雄を測る者たち 〜First encounter 2〜
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が振り下ろされた。

――オーバー・ラウンドシールド――

デレチョの前面に何重にも重ねられたミッド魔法陣のシールドが展開される。直後、衝突。ドゴォォン!!という轟音を立てて、受け止め切れなかった彼は地上へと向けて急速落下していった。

「・・・あ、ヤベぇ。やり過ぎちまった・・・!」

ヴィータは今さらながらに心底やり過ぎたと反省していた。だが、そのやり過ぎたという思いは容易く覆される。落下途中でデレチョが体勢を整えたのをその目で見たからだ。

「あ・・・ありえねぇ・・・。まるでアイツみてえだ・・・」

ヴィータはかつて今と同様にギガントシュラークを食らわせた1人の男を思い出していた。

・―・―・―・―・―・

『マルフィールより各員。増援部隊が迫ってきている。これによりただいまを持って任務遂行失敗とし、現空域より離脱する』

時間をかけ過ぎたことで増援部隊の接近を許したことに気付き、マルフィールは部下2人に撤退を指示した。

【・・・マルフィール・デレチョ、了解】

マルフィールに応じたデレチョ。あのギガントシュラークの一撃を受けながらも、両腕の骨折程度で済ましていた。そしてちょうどヴィータとの距離が開いていたこともあり、一切の問題無しに撤退を終えた。

【マルフィール・イスキエルド、了解】

自身の投槍となのはの砲撃によって起こった爆発の衝撃に動きを停めていたイスキエルド。彼女もまたその姿を忽然と消していた。

「アレッタ三佐!! どうしてあなたのような立派な局員がこんな事を!?」

「高町一尉。人違いではないかね? 私はマルフィールだ。デミオ・アレッタという名ではない」

なのはへと冷たく返すマルフィール。それでも引き下がろうとしないなのはは何度も「アレッタ三佐」と呼び、投降を促す。

「何してんだ、なのは!!」

――シュワルベフリーゲン――

デレチョに逃げられたことでイラついているヴィータが怒鳴りながらも、マルフィールへと誘導弾を放った。彼はそれを大した障害ではないとでも言うように、シールドを張って容易く防ぎきる。

「チッ、逃げられちまうぞ!!」

ハンマーフォルムへと戻していた“グラーフアイゼン”を手に近付いて来るヴィータ。なのははヴィータからの、逃げられる、という言葉を聞き、「・・・アレッタ三佐、あなたを逮捕します」“レイジングハート”を向け、拘束魔法を発動しようとした。だがその時、マルフィールが急に上空へと視線を移し、困惑と焦りを含んだ声で囁いた。

「何てことを・・・!『どういうつもりだ誠実なる賢者(サフィーロ)!?』」

「アレは・・・!?」

「おい! なんか落ちてくるぞ!!」

なのはとヴィータもつい彼の視線の向かう場所へと視線
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