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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4の英雄を測る者たち 〜First encounter 2〜
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、一体何をしているのかと考えた。そこに・・・
「教導官たる者が戦闘中によそ見とは・・・。少し質が落ちたんじゃないか、
現在
(
いま
)
の教導隊は・・・?」
――バリアブレイク・ブレット――
「うお!?」
黄色の魔力弾が8発。それがヴィータの脇を通り過ぎていった。驚きと当たらなかったことへの安堵が心の内に拡がる。そしてすぐに生まれた何故当たらなかったのかという疑問、その答えが瞬時に出た。
「テメェ、わざと外しやがったな・・・!」
外れたのではなく外された。ヴィータにとって、それは屈辱以外の何物でもなかった。
「ならば次は気を付けろ」
「テメェ・・・。上等じゃねえか」
ヴィータが“グラーフアイゼン”をハンマーフォルムへと戻す。
≪Schwalbe fliegen≫
前面に赤い魔力を纏った鉄球が次々と設置されていく。誘導操作弾による弾幕展開、対象の行動制限、そこに強烈な一撃を与える。よくなのはが使用する手の1つだ。
「こいつでどうだ!!」
――シュワルベフリーゲン――
ヴィータは何度も往復させながら“グラーフアイゼン”のヘッドで誘導弾を打ち放っていく。十数発という誘導弾が一斉にデレチョを強襲する。
「なるほど。悪くは無い、というよりかは基本だな」
落ち着き払い、冷静に評価するデレチョ。迫る誘導弾をシールドで弾き、または彼の攻撃用の魔力弾で相殺していく。だが一向にヴィータの誘導弾の数は減らない。何故ならヴィータが次から次へと打ち放っていっているからだ。
「アイゼン!!」
≪Gigant form≫
――コメート・フリーゲン――
先程まで打っていた小さな鉄球ではなく、一回り以上大きい鉄球が4基と配置され、赤い魔力に覆われた。ソレをギガントフォルムとなった“グラーフアイゼン”で打ち放った。未だに幾つかの誘導弾の対応に追われていたデレチョへと迫る。
≪Explosion≫
“グラーフアイゼン”が何発かカートリッジをロード。振り上げられたギガントフォルム状態である“グラーフアイゼン”のハンマーヘッドがさらに巨大化する。それはかつて“闇の書事件”の最終決戦で使用された一撃を放つための形態だった。
「轟天爆砕!!」
「む!? 」
各誘導弾の対処に当たっていたデレチョから驚愕の声が上がる。明らかに対人に使っていいようなモノではないからだ。あまりの光景に彼はつい動きを停めてしまい、対処していた誘導弾を何発か受けた。そこにサイズが大きいコメート・フリーゲンが続々襲いかかっていく。それにはきちんとシールドを展開し防ぐが・・・
「ギガント・・・シュラァァァーーーーークッ!!!」
ヴィータの一撃必倒の威力を持つ“グラーフアイゼン”
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