暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4の英雄を測る者たち 〜First encounter 2〜
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ミッドチルダ式のものだった。全弾防ぎきった後、左手の人差し指をヴィータへと向ける。

――バリアブレイク・ブレット――

黄色に輝く3発の魔力弾が人差し指から放たれる。ヴィータは速さにバラつきのある魔力弾を誘導性のあるものと判断し、注意を払う。回避ではなく迎撃を行うため、1発を新たに生み出したシュワルベフリーゲン単発で相殺。1発を振り下ろした“グラーフアイゼン”で粉砕。最後の1発が目前に迫り・・・

――パンツァーシルト――

ベルカ魔法陣状のシールドを展開。魔力弾がシールドに着弾した瞬間、ヴィータの張ったシールドが容易く粉砕された。あまりの呆気なさに目を見開くヴィータは、シールドを突破してきた魔力弾を半身ズラすことで回避。

「何しやがった!?」

「・・・フッ」

デレチョが放った射撃魔法バリアブレイク・ブレットは、対防御魔法の効果を有する特性魔力弾だ。防御魔法全般のプログラムに割り込みを瞬時に掛け、防御魔法の術式を破壊するというもの。バリアジャケットにも効果がある為、直撃は即撃墜となる危険な魔法だ。その反面、防御魔法以外には弱く、迎撃されやすいというデメリットを抱える。

「さぁ行くぞ」

ヴィータへと突撃してくるデレチョが純白のコートははためかせ、黄色の魔力光を纏って突撃してきた。

「マジか!?」

≪Pferde≫

ヴィータの両足に魔力による渦が発生する。フェアーテと呼ばれる高速移動魔法だ。突撃してきたデレチョをギリギリで躱し、すれ違いざまに“グラーフアイゼン”を彼の腹部へ叩きこんだ。

「ぬ゛ッ!?」

体がくの字に折れ曲がるデレチョは苦悶の声を漏らし・・・

「おおおおらぁぁぁぁぁぁッッ!!!」

――テートリヒ・シュラーク――

ヴィータの気合の入った声と共に振り抜かれた“グラーフアイゼン”によって吹き飛ばされる。きりもみ状態のまま吹っ飛ばされているデレチョへと、今度はヴィータが突撃する。

「アイゼン!」

≪Raketen Form≫

「ラケーテン・・・ハンマァァァーーーーッ!!」

“グラーフアイゼン”が急襲形態ラケーテンフォルムへと変わった。ヘッドブースターが点火。高速回転し、遠心力いっぱいの一撃をお見舞いしようとヴィータは空を翔ける。しかし黙って撃墜されるわけにもいかないデレチョはシールドを張る。衝突する槌と盾。激しい火花をまき散らしながら拮抗している。

(くそっ、こいつのシールド・・・、なのはやスバルのヤツみてぇに堅ぇッ!!)

歯を食いしばりながら、なんとしてもシールドを突破しようとするヴィータ。フードを被っていて判らないが、何故かデレチョが笑ったかのように思えたヴィータは、「ぶち貫けぇぇぇッ!」さらに力を込める。挑発されたと思い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ