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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep4の英雄を測る者たち 〜First encounter 2〜
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飛ばす者が1人。

「うっせぇ! ・・・あたしらは少し出てくるから、テメエらは待機!!」

小さい外見だが、それでも人より長く生きている歴戦の騎士。“元機動六課・スターズ分隊・副隊長”、鉄槌の騎士の二つ名を持つヴィータ二等空尉だ。
ヴィータの叱咤に押し黙る新人航空魔導師たち。そのヴィータの隣には、ヴィータと同じ“元機動六課・スターズ分隊”、その隊長を務めた女性が居た。管理局内外を問わず有名な航空魔導師。高町なのは一等空尉。エースオブエースと謳われるほどの猛者である。

「みんなはヴィータ二尉の言う通り待機。・・・こちら教導隊第5班、高町なのは一尉。任務了解しました。市街地の飛行許可を――・・・」

第1世界ミッドチルダでシグナムを苦しめたグラナードの仲間であろうマルフィール隊を迎え撃つべく、管理局トップクラスの魔導師なのはとヴィータが空へと上がった。

・―・―・―・―・―・

一通りの攻撃を終えた市街地より地上本部へと移動を始めたマルフィール隊。

『マルフィール・デレチョよりマルフィールへ。敵航空魔導師、数は2の接近を確認。事前情報にあった例の英雄2人で間違いない』

デレチョが少し顔を上げ、マルフィールへと報告を行う。

『マルフィール了解。高町なのは一等空尉と、守護騎士ヴォルケンリッター・紅の鉄騎ヴィータだな』

現在(いま)の英雄・高町なのは・・・。お手並み拝見といきましょう。どれほどの腕を持つ教導隊(アグレッサー)魔導師なのか・・・』

彼らマルフィール隊のはるか前方、赤色と桜色の魔力光が彼らを逮捕する為に接近して来る。

『ではマルフィール隊。英雄に対し、最大の敬意を持って・・・交戦せよ』

『マルフィール・デレチョ、了解』

『マルフィール・イスキエルド、了解』

三角形の隊列から横一線の隊列へと変更される。3人のフードの中に隠れている目が妖しく光を放つ。

(高町なのは・・・か。フッ、13年ぶりに見せてもらうとしよう。高町、あれからお前がどれほどの力を身に付けたか・・・)

マルフィールは静かにほくそ笑む。それは教師が久しぶりに生徒と再会することを楽しんでいるかのように。

・―・―・―・―・―・

「アイツらか。市街地へ魔法攻撃なんつう馬鹿げたことしやがったのは・・・!」

ヴィータが怒りを露わにして、前方より向かって来る3人を睨みつけた。なのはも同じことを思っていたが、口には出さずに3人の航空能力をじっくりと観察していた。

「気をつけて、ヴィータちゃん。あの人たち・・・」

「ああ、判ってる。アイツら間違いなく強えな。新人たちを連れて来てたらヤバかった」

一目見ただけで判るほどの卓越した航空能力。そのことから、相手はかなりの腕を持った
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