スーパーロボット大戦OG外伝
0571話
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り付いて歪んでいる。そしてその右腕が掴んでいるのは……
「ちっ、骨を断たれて肉を切るを地でいってしまったな」
ネオ・グランゾンの掴んでいるのがニーズヘッグの左腕である事に気が付き、思わず吐き捨てる。こちらが与えたダメージはあくまでも表面上のもの。それなりに深い一撃ではあったが、それでも再生能力を持っているネオ・グランゾンにしてみればその傷を癒すのはそう難しくは無いだろう。それに対して、こちらは左腕そのものを持っていかれたのだ。それも、ニーズヘッグには再生能力の類は無い。俺のアインスト嫌いの影響からその類の機能は搭載されていないからだ。
いや、過ぎ去った事をこれ以上考えてもしょうがない。今はとにかく、奴を倒す事だけを考えるんだ。
機体の状況をチェックし、黙り込んでいるネオ・グランゾンの様子の一切を見逃さないように考えながら、どんな攻撃を受けたのかを検討する。
いや、考えるまでもない。今の攻撃は、ネオ・グランゾンの使える攻撃を幾つも組み合わせたような物だろう。具体的にはワームスマッシャーの応用で小さめのワームホールを展開し、グランワームソードの攻撃時に使うワームホールの移動により右手の一部分だけをこちらへと伸ばす。そしてその右手の先にはブラックホールクラスターの時に使っていたように重力波を纏っており、それを使ってニーズヘッグのPS装甲で無効化出来る以上の量のダメージを与え、左腕を一瞬にしてねじ切るか何かした……か。あるいは、咄嗟に精神コマンドの加速を使っていたからこそあの状態で済んだのかもしれない。下手をしたら機体その物を破壊されていた可能性もあるだろう。
今は既にワームホールから元に戻っているネオ・グランゾンの右腕へと視線を向ける。
まぁ、俺自身は混沌精霊であくまでも物理攻撃でしかない重力関係で死ぬ事はないが……いや、ヴォルクルスの力を使っていると考えると、俺に致命的なダメージを与えられる可能性もあるのか。
「フフフッ、あっという間に先程までと立場が逆転しましたね。さて、これからどうするつもりですか?」
「特に変わりはないさ。お前をこの場で倒すだけだ」
「左腕を失ったその状態で、ですか」
「ああ、確かに若干機体のバランスが崩れはするが、絶望的な訳じゃないからな。俺とお前の腕の差を考えれば、この程度は丁度いいハンデでしかない。……いや、むしろまだ足りないか? なんならもう少しハンデを与えてやってもいいが、どうする?」
意図的に放たれる挑発の言葉。正直、ハンデ云々ではない。確かに純粋なパイロットの技量としてはPPの効果もあって俺の方が上だろう。だが、頭の良さというこの一点で俺はシュウに劣っているのだから。それでも挑発の言葉を放つのは、今のシュウの頭に血を昇らせて少しでも判断を誤るのを期待するか、あるいはヴォルク
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