スーパーロボット大戦OG外伝
0571話
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-LINKシステムを通して放たれた俺の命令に、先程魔法を使った時に放っておいた8機のファントムが反応する。ネオ・グランゾンの背後へと移動していたファントムが、だ。
「っ!?」
俺の言葉で何が起きているのかを理解したのだろう。グランワームソードを力尽くで振り抜き、ニーズヘッグを吹き飛ばそうとしてくる。その一撃をアダマンハルパーで受け流しつつ、殆どゼロ距離と言ってもいいこの位置からヒュドラの18門のビーム砲と胴体に装備されている拡散ビーム砲、そして頭部のビームバルカンを一斉に放つ。
「ぐぅっ!」
この至近距離で、連続して放たれたビームの一斉攻撃。普通のパイロットなら為す術もなく前方からビームの乱射を、そして背後からはファントムによる致命的な一撃を食らっていただろう。だが、俺が戦っている敵は普通のパイロットではない。あの天才、シュウ・シラカワなのだ。
幾多ものビームを被弾しつつも、ネオ・グランゾンの分厚い装甲と両腕を機体の前へと突き出して受けるダメージを最小限に留める。コックピットブロック、あるいは胸部装甲。そのいずれもが軽いダメージすら受ける事無くニーズヘッグの攻撃をやり過ごしていた。同時に、背後からビームソードを展開して何やらネオ・グランゾンの中でも一際目立つ光輪の部分を破壊するべくその牙を剥き出しにしたファントムだったが、機体に幾度も着弾したビームの勢いを利用して体勢を整え、光輪ではなく背中の装甲へと命中部分をずらされる。
ちっ、さすがにやるな。
このまま近距離での力比べは、ニーズヘッグにとって分が悪い。再び腹部の拡散ビーム砲を放ち、目眩まし代わりにしながらネオ・グランゾンとの距離を取る。同時に、向こうの背後へと突き刺さっていたファントムもまたこちらへと戻してヒュドラへと収納した。
そしてネオ・グランゾンへと目を向けた次の瞬間……
ゾクリ。
再び襲ってきた危機感。殆ど反射的に右側のヒュドラのスラスターを噴射させて半回転。その勢いを利用してアダマンハルパーを振るうが……
「ぐおっ!」
突如感じた衝撃。機体が激しく揺れる。何だ、何があった? いや、今はそれどころではない。とにかくこの場から退避を……
「加速!」
精神コマンドの加速を使用し、衝撃を受けた場所から大きく離れた俺の目にしたものは、大きさはそれ程でもないがワームホールが開いており、そのワームホールからはネオ・グランゾンの右手だけが伸びている光景だった。咄嗟にネオ・グランゾンの本体の方へと視線を向けるが、確かにその右腕のある部分にはワームホールが展開しており、そこから先が消えている。再び数秒前まで俺のいた場所へと視線を向ける。
そこから伸びているネオ・グランゾンの右腕は、先端に圧縮された重力か何かなのだろう、黒いものが纏わ
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