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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3新たな始まりは砲光の中で〜First encounter 1〜
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かって来ている航空部隊では歯が立たないと感じているからだ。
「・・・は? いやいや、何やってんのさ?・・・んー知らねぇぞ? うぅわっ、知ーらないっと。ったく、手綱はきちんと握ってほしいもんだね」
突如視線を彷徨わせて独り言を発する白の男。シグナムは念話で仲間と話しているのだと判断する。だが何故わざわざ声に出すのかは不明だったが。
「あー、もうこれはやっばい。かなりやばいぞ、おい。なぁ、シグナム一尉。散弾砲の第2波がもうすぐここに落ちてくる。こっちに向かって来てる仲間を失いたくないなら、相殺するしかねえよ?」
「なに!? っぐ! ぅく・・(非殺傷設定ではない!?)」
ラギオンの砲撃がシグナムの飛竜一閃を弾き飛ばし、シグナムのすぐ側を通過していった。シグナムは至近を横切っていった砲撃が生んだ衝撃波に、かなりの痛手を負いながら「待て! 貴様は一体何者だ!?」と問い質す。その質問に、白い男はこう返した。
「そうだな。一応、陽気なる勝者グラナードっつう名前をボスから貰ってる。悪ぃな、本名じゃなくてさ。ま、機会があったら教えるさ。また・・・はないかもな。今度お宅らヴォルケンリッターが出遭うのは・・・」
陽気なる勝者
(
グラナード
)
と名乗った白い男とラギオンの姿がかき消える。最後にグラナードの放った言葉は、しっかりとシグナムの耳に入っていた。
――お宅らを唯一裁ける断罪者だ。それでお宅らは終わりだよ――
シグナムは負ったダメージでフラつきながらも、グラナードの言っていた散弾砲の第2波に備えて、“レヴァンティン”のカートリッジを数発ロードする。そこで合流した第2031航空隊に、今から落ちてくる散弾砲への同時攻撃を提案。
「レヴァンティン、行くぞ」
≪Jawohl≫
シグナムを始めとした第2031航空隊の魔導師たちは空を見上げる。そしてグラナードの言っていた通りに散弾砲であろう蒼い光球が落ちてきた。シグナムはその魔力光を見て、ある1人の男を思い出していた。5年前にこの世界を護り、そして去ってしまった1人の男の事を。蒼の魔力光。それは奇しくもその男の魔力光と同じサファイアブルーだった。
(今は余計なことは考えるな。優先すべきはあの砲撃のみ・・・!)
シグナムは頭を振り・・・
「撃て!!」
号令を下す。15人の魔導師が手にするストレージデバイスから放たれる砲撃魔法。威力は落ちてくる蒼の光球とは比べるまでもなく弱い。弱過ぎた。しかし、複数の砲撃を受けて蒼の光球が小さくなったことは間違いのない事実だった。これならいける、と踏んだシグナムはもう一度飛竜一閃を解き放つ。
「はあああああッ!」
衝突する蒼と紫の閃光。シグナムはこれで散弾砲による攻撃は防げたと思った。だが、蒼の光球はそ
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