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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep3新たな始まりは砲光の中で〜First encounter 1〜
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で何件目だ!?」
「管理局は何をしているんだよ!?」
シグナムが現場へと向かう最中、民間人から怒りの声が上がるのを聞いた。最近増えてきたテロリズム。しかも質量兵器を使用したものが多い。今の管理局はテロに対しての対応に追われていた。最近は少しなりを顰めていたが、再び首都クラナガンに悲鳴をまき散らした。
「シグナム一尉だ。状況は!?」
シグナムは炎と黒煙を上げているビル前に着き、既に現場に着いていたこの地区担当の地上部隊と合流する。女性隊員は「お疲れ様です」と敬礼し、シグナムへと現状を告げる。
「市民の何名かが人質として、ビルに立て篭もっているテロリストに捕まっている模様です。怪我人はいません。爆破されたフロア、その上下のフロアは無人でした」
「怪我人がいないことが不幸中の幸いか」
怪我人がいないことに安堵するシグナム。死傷者が出ない。それはいつもの事だった。テロを起こそうとも犠牲者が出ない。少なからず怪我人は出るが、それでも死人だけは誰一人として出ることはなかった。
「・・・それと、向こうからはまだ何も言って来ませんが、ですが・・・」
「やはり何かしらの要求はある、か。おそらくいつものあれだろうな」
「はい・・・。管理局体制の改革・・・」
管理局の掲げる魔法至上主義への不満。人的被害は少なかったが、それでも大きな混乱を巻き起こしたJ・S事件。そして少なからず被害者を出したマリアージュ事件。
魔導師の人手不足、その所為で増える被害、犠牲。そこをどうにかしようとしているのが、管理局反体制組織“レジスタンス”である。魔法を使わず、どこから入手しているのか不明の質量兵器を使用する。質量兵器を認可させる。それで現状が良い方向へと変わると信じているのだ。
「とは言え、自らもまた多くの被害を出しているのだから、それは本末転倒だな」
“レジスタンス”が立て篭もっているビルへと視線を移し、呆れてものも言えないといった表情を浮かべる。そして予想通り――いつも通りの要求が“レジスタンス”から来た。やはり管理局への不満を告げるだけの内容。
『――であるからして、今の管理局は腐っている! J・S事件然り! マリアージュ事件然り! どちらも管理局に属する者が加害者側としていた!!』
“レジスタンス”の演説は止まらない。ここ最近の管理局の失態を糾弾していく。それから“アインヘリヤル”や“アルカンシェル”などの破壊兵器が認められて、どうして質量兵器が駄目なのかと説いた。
『少しは頭を柔らかくしてもらいたい! そこまで質量兵器を否定し、魔法にだけ頼るその体制が気に入らない! 質量兵器を少しだけでもいい。認めれば不必要な犠牲も出すことも無くなる筈だ!!』
“レジスタンス”の演説は尚も続く。それ
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