6話:大脱走劇
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ムチで叩かれるのか、もうそれは恐ろしいからオレは捕まるわけにはいかない。
だから、全力で逃げた。
「に、逃げ足だけは速いですわね」
「ふはははーっ、伊達にトラブルに巻き込まれてやしないぜ、白井黒子ちゃんー」
しかし、
「それは自慢になっていませんし、ちゃん付けはよしてほしいのですが、今は……お姉様ッ!!」
「はいはい、わかってるわよ」
「ふぁっ!??」
Why? このタイミングで何故ビリビリ中学が現れた!?
気付けば挟み撃ちされていた!!?
「やっと来たか。まっ、暇つぶしに遊んであげるわ」
「暇つぶしでビリビリ撃ってくるなーーーー!??」
オレはたまらず、都合よく横に路地があったのでそっちに進路を変更し、魔の手を回避して逃げるのであった。
ほんと何でこうなった!??
―――佐天&初春―――
「初春、御坂さん達遅いねー」
『そうですねー。ですけど、もうこの辺りまで近簿さんを誘い込んでいるらしいですよー』
「そっかー、もう指の感覚が無いから早くして欲しいなー」
『佐天さん、体勢崩したらダメですよー』
「んー、私頑張るー」
『佐天さん、近簿さんを押し倒すシュミレーションは完璧ですかー?』
「んー、クラウチングスタートからのラリアットー。向うはたまらず倒れるから、そこを押さえこみロメオスペシャルに持っていこっかなーって考えてるー」
『私的にキャメルクラッチを要望します』
「それもアリだね。よーし、が〜ん〜ば〜る〜ぞ〜」
しかし、少女たちの要望は叶いそうになかった。
「おっ、良いケツ発見ー」
『「あっ……」』
「お嬢ちゃん、こんな所でナニしてんのー?」
「四つん這いで腰振ってマジビッチ??」
「じゃあ、俺たちと遊ぼうぜー」
「あはは、あは〜……」
『やば……(ご愁傷様です、佐天さん)』
不良達との遭遇。
遠くの方まで少女の悲鳴が響き渡った。
「きゃぁああああああああ!??」
「「「っ!??」」」
少年・少女たちにもその悲鳴は届いた。
「……こっちか?」
「あっ、ちょっと!!」
少年は一目散に悲鳴がした場所へ向かった。
「初春っ! 佐天さんに何があったんですの!!?」
『あははー、私たち、バチが当たったみたいですねー。佐天さんがスキルアウトの連中に絡まれてしまいましたー』
「ちょ、どうするのよ!」
悪ふざけが過ぎたというのは自覚していたが、まさか、こんな事態になるとは全然予想していなかった。
いや、路地裏なんだから予想すべきだったんだ。
「これは
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