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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十六話 治療と……
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俺。
「怪我は!?」「心配したんだよ!」などなど心配かけた事は謝るし、申し訳ないとは思う。
だが!
いくら傷を確かめたいからといって服をめくるな!
手を這わせるな!
「はいはい。なのはさんもフェイトさんもその辺でね。
恰好もすごい事になってるから」
リンディさんの言葉になのは達が改めて己の姿を見る。
抱きつかれた勢いで二人とも服が乱れている。
特にフェイトはスカートが短いので色々とまずい。
さすがにクロノとユーノは顔を赤くして眼を逸らしている。
それ以前に女の子二人が男の子を押し倒し、服をめくり上げ、肌に手を這わせている状況自体が結構まずい光景だ。
「「っ!」」
顔を真っ赤にし一気に距離をとる二人。
俺は服を整え
「心配かけてすまなかった」
二人の頭を丁寧に撫でる。
二人はそれに笑顔で応えてくれた。
ようやく落ち着いたのも束の間
「士郎、アレは」
「はい。ストップ」
そのまま質問タイムになりかけたのだが、ありがたい事にリンディさんがすぐに待ったをかけてくれた。
「士郎君もちゃんと説明してくれるっていうしね。
今は皆でいきましょう」
リンディさんの言葉に俺を除く皆が首を傾げる。
そして、リンディさん先導の下辿り着いたのはプレシアの部屋。
といっても医務室だが
少々多いが全員で部屋に入る。
プレシアは身体はベットに横たえていたが
「おはよう。無事で一安心したよ」
無事な姿を確認し、声をかける。
もっとも顔色がいいとはお世辞にも言えないが、この場合無事であることを喜ぶべきだろう。
なによりその表情は憑き物が落ちたように落ち着いていた。
「ええ、お互いね。
私よりあなたの方が危なそうだった気もするけど」
「まあ、色々あってね」
エクスカリバーの真名開放から会っていないかったので少し心配だったがこれだけ軽口が叩けるなら大丈夫だろう。
そして、フェイトに向けられるプレシアの視線。
「お、おはようございます。母さん」
「え、ええ、おはよう。フェイト」
お互い恥ずかしそうにしながら挨拶をかわすテスタロッサ親子。
まあ、すぐに関係修復とはいかないかもしれないがすぐに落ち着くだろう。
「プレシア、今から貴女の治療を行う」
「私の? 残念ながらもう手遅れよ。
私の身体だものそれぐらいなんとなくわかるわ」
「はあ、そういう事はフェイトを見てから言え」
俺の言葉にハッとしたようにフェイトに視線を向けるプレシア。
フェイトは懸命に手を握り締めていたがその表情は今にも泣き出しそうに歪んでいた。
「……私、嫌だよ」
「……
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