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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第1話 ゲーム開始
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 俺は、ソードアート・オンラインにダイブして早速、モンスターを狩る為に狩場に向かい始める。
 しかし、店や人の中を走っていく最中、曲がり角を曲がろうとしたら人にぶつかってしまった。
「きゃっ!」
 ぶつかった衝撃で視界が一瞬かすむが、声からすぐにぶつかってしまったのは女の子だとわかる。
 視界はすぐに回復し、改めて前を見ると女の子は俺との体格差の為か尻餅をついていた。
(……急いで走ってた俺がいけないな)
 とりあえずこれは俺が悪いので謝るべきだろう。
「ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?」
 相手が女の子。しかも初対面なので、なるべく丁寧に尋ねながら俺は手を前に出す。
「は、はい……大丈夫です。ありがとうございます」
 女の子は俺の手をつかみ、それと同時に俺は手に力を入れて彼女を立ち上がらせる。そしてその動作と同時に立ち上がった女の子の顔を確認する。
 髪をストレートに伸ばしていて、整った顔だちをしていた。立ち上がった後の身長は、少し(実はけっこう)伸ばした俺の背よりも少し低いくらいだ。
(……本当の彼女の顔じゃないんだけどな)
 そう思った所で思考を戻し、女の子へ謝罪をした。
「本当にごめんね。急いでたから気づかなかったんだ」
「いえ、大丈夫です。……でもそんなに急いでどこに向かっていたんですか?」
 女の子は俺が、急いで向かっている場所に疑問を感じたらしい。
 まぁゲーム開始から、急いで何処かへ向かう人なんて、普通はいないから疑問を感じるのも当然だと思う。
「えっと……狩場にちょっとね」
 少し言いにくかったけど、ぶつかった事の謝罪の気持ちと少し浮かれてた反省から彼女にどこに行くか教えることにした。
「えっ!? もう狩りに行くんですか!?」
 女の子は俺の向かう場所を聞いて驚いたようだ。まあこれが普通の反応だろう。
 現にこのゲームにログインした大勢のプレイヤーたちは、今現在、武器を選ぶために店を見たり、街を見て回っているだろう。
 しかし俺は彼女のその言葉に、
「うん。まぁそういう事だね」
 と、首を縦に振って返した。
 すると女の子はその理由を頭の中で考え出したのか、おそるおそる、といった感じで俺に聞いてきた。
「もしかして……βテスト経験者ですか?」
「そうだけど……」
 そう俺が答えると、彼女は少し考えた顔をしてから、
「あの、できればですけど私にモンスターの倒し方などを教えてくれませんか? MMOはこれが初めてで……βテストの意味もさっき街を歩いてた時に聞こえた話から知ったくらいで……」
 と、申し訳なさそうに言ってきた。
(……まあ、人に教えれば自分の復習にもなるか)
 俺はそう考え彼女の言葉に「別に良いよ」と普通に返事をした。
 その返事を聞いた女の子はとびきり
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