第6話 最後の休息、そして戦へ………
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
民は認めないだろう。ましてや私欲の為に行なったのだ。何らかの責任は取らなくてはならない」
「はぁ………」
何も分かっちゃいない。さっきの彼らの想いも、この城に住んでいる者達や国民の想いも。
「あたっ!?」
そんなアホなレオに俺はデコピンを食らわせた。
「レオ、お前は責任なんて気にしなくていい。確かにガウルは人を惹きつける魅力もあるし、王になればしっかり国をまとめられるだろう。だけどそれはまだ後の話だ。今のガウルじゃ荷が重すぎる。いずれそうなるとしてもまだレオがこの国の王でなくちゃ」
「しかし………」
「それにお前を信じていてくれた2人、それにレオを信じてくれている国のみんなに応えなくちゃいけない。責任の取り方はもっとこの国をよくするために尽力しろ。そっちの方が断然良い」
「レイジ………」
「逃げるのはレオらしくないぞ」
そう言うと俯き黙ってしまうレオ。
しかし顔を上げるとスッキリした顔でさっきよりもいい顔だった。
「全く、ワシもまだまだ楽させてもらえそうにない」
「頑張れよ王様」
そう言ってレオの肩をポンポン叩いた。
「………」
「………あれ?もしかして怒った?」
「レイジ、お前は何処にも行ったりしないよな………?」
「?何を言っているんだ?俺の帰る場所はここしか………」
「そうだな………そうだ………」
「レオ………?」
だがレオは俺の声に答えずそのまま胸にもたれかかった。
「消えないよなレイジ………」
「レオ………俺は何処にも行かないさ、だから安心しろって」
「ああ………」
レイジはそんなレオを抱き返し、2人は暫くそうしていたのだった………
(どうして………どうしてこんなに不安が消えないのだ………?どうしてもレイジが消えてしまう様に………そんな風に感じてしまう………レイジ………)
その次の日、レオは再び戦線布告を行なった。
互いに聖剣を掛ける、レオの決意の戦を………
『2人の異世界の剣士、8つを統べる強大な魔物に立ち向かう。そして世界は崩壊する………』
そして星詠みは新たな不吉を生み出し、戦が始まる………
ガレット領外れのとある霧の深い森の中………
「戦が始まる………これで全てが変わる………必ず、必ず世界を変えてみせる。待ってて下さいヴァレリア様………グロリオサ、セットアップ」
そ言うと光に包まれ、紫のドレスに包まれたアンネローゼが現れた。
「………あなたの武器を借りますプレセア。アリシアには手を出さないので許してください。………と言っても世界を変える以上私は………」
そこでそれ以上の言葉は出ないまま暫く俯いたが、首を激しく横に振って、自分の頬を叩いた。
「覚
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ