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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
対戦者発表と新たな出会い
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を手に入れられないなら、ここでゲームオーバーになるのも、同じ事だろ?蜂の巣にしちゃってよ、遠慮なくさ!」

慎二がサーヴァントを見上げて言った。するとサーヴァントが肩を竦める俺に視線を移す。

「うん、お喋りはもうお終いいかい? もったいないねぇ。なかなか聞き応えがあったのに。ほら、うちのマスターは人間付き合いがご存知の通りヘタクソだろ?」

「確かに、慎二はそういうところがあるな」

学生時代、慎二は強引なところがあるため、俺と一成と一緒にいる時が多く、他の男子生徒と一緒にいることがあまりなかった。その上、女子生徒とよく一緒にいたためか男子生徒にとってはあまり良い評判ではなかったらしい。

「な、なに勝手に僕を分析してんだよおまえっ。コイツとはただのライバル!いいから痛めつけてやってよ!衛宮も、勝手に和むな!」

どうにもコントみたいな展開になってしまった。しかし彼女、慎二の特徴をずばりと見ぬいているな。
そういう才があったのか、あるいは人を率いる立場にあったのだろう。
こうなると自慢の慎二節も形無しだ。

「おやおや、素直じゃないねえ。だがまあ、自称親友を叩きのめす性根の悪さはアタシ好みだ。いい悪党っぷりだよシンジ。報酬をたっぷり用意しときな!」

クラシックな2丁拳銃を抜き、銃口を向けてくるサーヴァント。どうみてもあれは武器だ。咄嗟に武器を投影しようとしたが

敵性プログラム(エネミー)
ならともかく、サーヴァント相手にマスターを戦わせるわけにはいくまい。手を出すなよ、衛宮士郎」

俺の代わりに干将・莫耶を投影し、アーチャーは女性サーヴァントと対峙する。これが戦いの合図のようで、とたん、アリーナが赤く染まった。

『セラフより警告 アリーナ内でのマスター同士の戦いは禁止されています』

そんな文字が俺たちを取り巻く。言峰の言ったとおり、このまま戦闘を続ければ15秒ほどで強制終了されるのだろう。それまで凌げればいい。

「チッ、もう気付かれたのかよ」

「なーに、手早く済ませればいいさ」

女性サーヴァントがアーチャーに向けて発砲。回避するのと同時にアーチャーは女性サーヴァントに突っ込み、干将・莫邪で切り裂く。
ガキィン!
接触。互いの武器がすれ合って、激しい火花が飛び散った。身を引きながら、回転するようにその場で刃を踊らせるアーチャーに対し、慎二のサーヴァントは英霊の武器特有の丈夫さを使って、ソレに臨機応変に応戦する。
剣閃が幾重にも積み重なる無骨な演武が続くかに思われた瞬間、アーチャーは得物を相手に向けて、放り投げ、跳躍しながら後退。

「おっと、危ないねぇ」

干将・莫邪を拳銃で撃ち落とし、

「倍返しさあ!」

そして両手の銃から5発の銃弾が放たれる。し
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