対戦者発表と新たな出会い
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配してくれるのか?やっぱり、遠坂はいい奴だな」
「ッ!!うるさい!!」
怒鳴るように叫ぶと、端末を操作して、白野同様、消えてしまった。
何か、気に障ることでも言ってしまったのかな?
≪一の月想海 第一層≫
遠坂と別れた後、俺とアーチャーはアリーナへと足を運んだ。アリーナへと足を踏み入れた瞬間、言いようのない違和感を覚える。まるで、昨日にはなかった異物が入ったかのように。ひょっとして……………
「ふむ、この気配……気をつけろ衛宮士郎。どうやら慎二がサーヴァントを連れてきているようだぞ」
やはりと言うべきか、アリーナでは慎二が待ち構えているらしい。アリーナ内で慎二と出会う可能性もある。その時は、戦わないといけない。
「これは何か情報を得られる好機かもしれん。アリーナに奴らがいるうちに、探し当てるべきだな」
「お前……どうしてそう冷静なんだよ。相手は慎二なんだぞ」
「そう言われても、私は貴様を勝ち残らせるために呼ばれたサーヴァントだ。……勝ち残る意思がないのなら、それを尊重するが」
「………」
アーチャーの言うとおり今の俺は勝ち残る意思が自分にあるかどうかと問われても答えられないだろう。今はただ問題を先延ばしにしているだけだ。黙り込む俺を見て、アーチャーは嘆息をつく。
「……敵マスターと接触することが好機か、命の聞きかは状況次第だが……今日のところは相手の手の内を……貴様の覚悟を知る好機と考えてよかろう」
アーチャーが立ち止まる。それより1歩遅れて、俺も同じく立ち止まると通路の先で慎二と、サーヴァントが待ち構えているのが目に入った。
慎二のサーヴァントをよく観察してみると、腰まで届く緋色の髪、顔を斜めに走る傷が目を引く。白いパンツに太ももまである黒いブーツを履いている。はだけている胸に思わず目がいき……慌てて、顔を逸らした。この時、遠坂とセイバーがいなくて、よかったと思う。いたら確実に、殺されるかもしれない。
「遅かったじゃないか、衛宮。お前があまりにモタモタしてるから、僕はもう暗号鍵をゲットしちゃったよ!」
もしかすると、アリーナに潜っていたところ、偶然目の前に暗号鍵が生成された、というところだろうか。
詳細は分からないが、慎二が手に持ってチラつかせるカード型の物体が暗号鍵だろう。
「才能の差ってやつだからね。うん、気にしなくていいよ!」
表情を変えたつもりはないのだが、慎二にはそう見えたのだろう。やけに口が回る。気分がはればれとしているな。
「はっ、ついでだ。どうせ勝てないだろうから、僕のサーヴァントを見せてあげるよ。暗号鍵
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