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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十五話 生還
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かりました。ですが必ず話してもらいますからね」
「はい。まずは俺が使わせてもらってる部屋に行きましょう。
歩きながら確認しますので」
「はいはい」
俺の言葉にリンディさんが諦めたような返事を聞きながら、並んで俺の部屋に向かう。
ともかく歩きながら確認したい事が二つほどあるので
「まず、俺が意識を失ってからどれくらい経ちました?」
「十三時間ほどね。時間は午前六時を少し過ぎたところね。
なのはさん達も意識を失ってしまったけどそろそろ起きてくるはずよ」
意外と意識を失っていた時間が短い。
それはともかくなのは達まで?
「子供があんな光景を見たらしょうがないでしょう?」
リンディさんの言葉に納得する。
恐らく浸食された剣に貫かれた俺を見たのだろう。
それならば納得できる。
意識を失っていた時間が短いのは恐らく封印回路自体はエクスカリバーの投影と真名開放のみの使用だったので、封印を解いていた時間が短かった事が関係しているのだろう。
「他の局員となのは達とプレシアの容態は?」
「負傷した局員はいるけど命には別状はないわ。
なのはさんもフェイトさんも眠っているだけで平気よ。
アルフさんやユーノ君もね。
プレシア女史も弱ってはいるけど命に別状はないわ。ただ」
リンディさんが言いにくそうに言葉をきる。
「あまりに病気が進行しているわ。
初期の段階で治療をしていなかったからもう手の施しようがないわ。
延命治療してもあと半年。どんなに長く見積もっても二年が限界」
「それは手がありますから大丈夫です。
せっかく少し歩み寄れたんですからあと半年でお別れなんてさせませんよ」
丁度辿り着いた俺の部屋に入り、持ってきた鞄に手をやり決められた手順で鞄を開ける。
この手順を間違ったりすれば少々痛い目を見るのだ。
「それは宝石?」
「ええ、あまり純度は高くないですが」
リンディさんが興味津々に見る眼の前で宝石を全て呑み込む。
「し、士郎君! 何をしてるの! 早く吐き出して」
「だ、大丈夫です! これも魔術の一種ですからもう身体に吸収されてます」
ちょっと予想外だった。
確かに傍から見たら宝石を呑み込むなどかなり危険な光景だ。
俺はあまりにも見慣れてたから忘れていた。
今度から気をつけよう。
まあ、少しはマシになったかな。
これならいけるな。
「話をする約束でしたから集まったらプレシアのところに行きましょうか」
俺自身の魔術の事も話すことになるだろう。
今までなのは達に嘘をついていたのも事実。
この世界に来て結構経つがいまだ辿り着く答えはない。
だが俺が誰かのために剣を執
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