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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十五話 生還
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来なくなれば、死徒の本能のまま手当たり次第に人を襲うだろう。
 これは絶対に避けないとまずい。

 正直、暴走したら最後クロノやなのはでも止める事は出来ないだろう。
 ならば俺が暴走したら気付けるようにしてないとまずい。

「……わかった。約束する。
 だが落ち着いたら最低限説明はしてもらうぞ」
「心得ているよ。あともし俺が暴れだしたら止めようなんて思うな。
 全員をアースラから脱出させろ」
「それはどういう」
「説明する時間がない。頼む」
「……わかった」

 クロノの言葉に一安心しつつ、ゆっくりと再び眠りについた。




side アルフ

 私とユーノはなのはとフェイトを寝かせ、二人を見ている。
 この部屋はなのはが使っている部屋で、フェイトの部屋は別に用意してくれると言ってくれたが、今回は断らせてもらった。
 今はフェイトとなのはを引き離しちゃダメだと思っただけなんだけど。
 もっともユーノも私と同じ事を思ってたのか何も言わなかった。

「士郎の奴、大丈夫かね?」
「わからない。でも大丈夫だと思う。アースラには治療専門のスタッフも何人もいるし」

 確かにアースラには治療スタッフがいるけど、あの異常な光景。
 正直思いだしたくもないけど、アレを治療できるのか少し疑問も残る

 とその時、何やら通路が慌ただしくなる。

「ちょっと見てくるよ」

 ユーノが廊下を覗き、クルーと話をして戻ってくる。
 そして、ユーノが教えてくれた事に驚いた。
 だって

「士郎の希望でバインドで拘束した状態でアースラの護送室に隔離されるらしい」
「はっ?!」

 なんであいつが護送室で隔離されないと……士郎の希望で?
 もしかして……

「アルフ、恐らく僕と同じ事を考えてるんだと思うんだけど」
「ああ、だろうね」

 士郎の奴、あの赤い槍でジュエルシードを破壊した時と同じように魔力がうまく循環してないのだろう。
 あれ? なら

「なんでそれで隔離する必要があるんだ?」
「僕もそれには同感。
 仮にだけど魔力が巡回してないという事は魔力が足りてないとも言えるよね」
「……そうだね。で?」
「士郎が魔力を求めるとして魔力が不足しすぎているとなんらかの形でナニカが暴走するとしたら?」

 なるほどユーノの言う通りなら、暴走を恐れて隔離室に入るだろう。

「あのバ、プレシアは?」
「プレシア・テスタロッサは医務室だって」

 正直私はあの女の事は好きにはなれないがいなくなればフェイトが悲しむのは間違いない。
 少なくともこれ以上フェイトが悲しむことがない事に安堵する。

「アルフは二人をお願い、僕は負傷した局員の治療の手伝いに行くから」
「あい
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